給湯器の選び方がわかる8か条~賢く比較して1番いいものを買う~

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給湯器は生活になくてはならないものです。キッチン・洗面・浴室など、お湯を必要とする場所はどの家にもあります。必要とされるからこそ、大手メーカーを始め、給湯器市場は新商品を続々と世に送り出しているのでしょう。

種類が豊富なのは構いません。ですが、どれを購入したらよいのか「選び方」がわからない方も多いでしょう。インターネットなどで調べて比較するにも、基準がわからなければやりようがありません。

そこでこの記事では「給湯器の選び方」について徹底解説します。インターネットなどに掲載されている情報から要点を抜粋していますので、順を追って見ていきましょう。

  1. 給湯器の選び方~給湯熱源で選ぶ~
  2. 給湯器の選び方~設置場所のチェック~
  3. 給湯器の選び方~号数で選ぶ~
  4. 給湯器の選び方~給湯方式で選ぶ~
  5. 給湯器の選び方~機種タイプで選ぶ~
  6. 給湯器の選び方~機能で選ぶ~
  7. 給湯器の「工事費」「光熱費」「価格」について
  8. 給湯器交換業者の選び方
  9. 給湯器の選び方に関するよくある質問

賢く給湯器を選んで、自分のニーズに合う最高の商品を購入しましょう。専門用語もかみくだいて解説します。ぜひ最後までお付き合いください。


1.給湯器の選び方~給湯熱源で選ぶ~

給湯器の選び方で注目すべきは「給湯熱源」でしょう。各特性を比較して、ご自宅にふさわしいものを選んでください。給湯熱源はライフスタイルに直接影響します。

1-1.ガス

ガス給湯器には「貯湯式」と「瞬間式」の2種類があります。タンクにたまっている水をガスで温めてお湯に変える仕組みが「貯湯式」です。そして、水栓を開けるとガスに着火し、パイプを通る水が熱せられることでお湯を作る仕組みが「瞬間式」となります。つまり、瞬間式ですと常に新しいお湯を使用できるわけですね。なお、ガス給湯器は国内で最も多く使われている給湯器といえます。

1-2.電気

電気給湯器は「貯湯式」で、タンクにお湯をためて使います。
深夜帯の電気料が安い時間に水を熱し、85度~90度のお湯でタンクに貯蓄するのです。あまりないですが、過剰に使うと使用中にお湯のストックが尽きてしまうこともあるのが難点でしょうか。ですが、タンクには常にお湯があるので災害時に大変役立ちます。

1-3.石油(灯油)

石油給湯器の原理は「ガス給湯器の瞬間式」と同じです。石油(灯油)をバーナーによって燃やし、パイプを通る水を熱します。
以前は大型の貯湯タンクを内蔵した「貯湯式」が多く、タンク内の水がお湯に変わるまで時間が必要でした。現在使われているものは上記の問題を改善し、ガス給湯器と同じ仕組みを採用しています。

1-4.ハイブリッド

「ハイブリッド」と呼ばれる給湯器は、電気給湯器とガス給湯器の利点をあわせ持っています。タンクのお湯を使いますが、貯水量が足りなくなるとガス給湯器と同様に必要量だけ加温して使うのです。

1-5.太陽熱

太陽熱を利用する給湯器があります。単独では使えず、貯湯式のものと組み合わせて使うことになるでしょう。

1-6.メリットとデメリット

ガス

設置スペースが小さく給湯器が安価な反面、光熱費が比較的高い。

電気

深夜料金を利用するので光熱費が安く、火を使わないので安全です。ただ、貯水式ですのでタンクを設置する必要があり、給湯量にも上限があります。

石油

月々の光熱費が安いですが、最近は灯油の価格が安定していません。灯油をためるタンクを取り付けるスペースも必要ですので、給油の手間と合わせてあまり利便性に優れているとはいいづらいでしょう。

ハイブリッド

排出されるCO2を削減するので環境に優しいです。しかし、給湯器の値段は高額になります。

太陽光

天気に左右され、設備費用も高くなりがちです。しかし、給湯のコストはほかと比較しても格段に安いでしょう。

1-7.それぞれ向いているタイプ

給湯器は日々進化を遂げています。できれば熱源で選ぶのではなく、ライフスタイルに合わせた方がよいでしょう。詳しくは後述します。

1-8.光熱費の比較

給湯器の選び方で着目したいのが光熱費ですね。端的に述べると下記のようになります。
【安】 太陽熱の給湯器→電気給湯器→ハイブリッド→石油給湯器(市場に左右される)→ガス給湯器 【高】

2.給湯器の選び方~設置場所のチェック~

給湯器の選び方は「設置場所」にも影響を受けます。順を追って見ていきましょう。

2-1.設置場所の重要性と給湯器選びのポイント

およそ浴室に面するパターンが多いですが、パイプを伸ばせば給湯器はほぼ場所を選びません。ですが、室外機のサイズやタイプによっては難しくなりますので、設置場所は必ず確認してください。選び方が変わるのです。

たとえば、貯湯式だと貯水タンクを置かなくてはいけませんので「スペース」を確保する必要があります。また、石油給湯器は独特のにおいがあるため、隣家に面しているとトラブルのもとになる可能性があるでしょう。

2-2.一戸建てとマンションの違い

給湯器の選び方に「一戸建て」なのか「マンション(集合住宅)」なのかが関係してきます。

一戸建てですと「屋外」に置くのか「屋内」なのか。はたまた、設置方法は「壁かけ」か「据え置き」とで分かれます。マンションなどの集合住宅では「パイプシャフト(玄関横にある給湯器のスペース)」か「ベランダ」に置くか決める必要があるでしょう。
たとえば、排熱で再びお湯を温める「エコジョーズ」は、一戸建てですと「汚水管」か「雨水管」が近くにある必要があります。集合住宅のパイプシャフトだと「枠に収める」ということを考えなくてはならず、基本的に同じメーカーを選ぶことになるのです。

2-3.注意点

業者に写真を送るなどして、必ず設置場所の確認をしましょう。せっかく納得のいく給湯器を選んでも、スペースに入らなければ使えません。ここまでくれば、給湯器の比較もやりやすくなってくるでしょう。

3.給湯器の選び方~号数で選ぶ~

給湯器の選び方で「号数」は非常に重要といえます。比較する基準も簡単ですので、ぜひ覚えておきましょう。

3-1.号数と種類

給湯器における号数とは「水温+25℃」のお湯が「1分間に出る量」のことを指します。
号数の値が大きいほど一度に大量のお湯を使うことができるのです。号数は一般的に「16号・20号・24号」の3パターンに分かれます。

ただ、水温は気温に左右しますので、夏と冬で出せるお湯の量が変動することを覚えておいてください。そのため号数の決定は「冬場の水温」を基準にするとよいでしょう。

3-2.号数と家族の人数について

おふろで髪を洗っているときに家族の誰かがキッチンで洗い物を始め、「シャワーの勢いが弱くなった」という経験をされた方も多いでしょう。給湯器が出せるお湯には限界があり、目安は号数でわかります。家族が2~3人でしたら20号がふさわしいのですが、24号の目安である4~5人でお湯を使うとお湯の生産が追い付きません。

家族の人数と「同時にどれだけのお湯が必要なのか」を考慮して号数を選びましょう。上記の事柄は比較するまでもありません。

4.給湯器の選び方~給湯方式で選ぶ~

「給湯方式」とはなんでしょうか? 給湯器の選び方を決める指針にできますので、この項でしっかりと比較していきます。

4-1.給湯方式の種類

給湯方式とは、いわば「給湯器の性能」といえるものです。代表的な給湯方式として、「給湯専用タイプ」「給湯+追い炊きタイプ」「風呂がまタイプ」の3つを挙げます。

まずは、給湯専用タイプ。名称のとおりにキッチン・シャワーなどの通常使用に限ったシンプルな給湯方式です。

次に、給湯+追い炊きタイプ。給湯専用タイプの機能に加えて「追い炊き」ができます。

最後に、風呂がまタイプ。浴槽に水を張ってから沸かす給湯方式で、追い炊きも可能です。浴室内に取り付けるタイプで、バランス釜(がま)からの交換に購入される方が多いでしょう。

4-2.それぞれのメリットとデメリット

給湯専用タイプ

追い炊きの機能がないため、購入・工事費で10万円前後のコストカットが見込めます。余計な機能も付いていないので扱いやすいでしょう。けれど、使用したお湯を毎回すべて捨てる点は避けられません。

給湯+追い炊きタイプ

翌日またお湯を使うことができますが、そのぶん光熱費がかさみます。

風呂がまタイプ

バランス釜からの移行が容易です。しかし、湯船に水を張ってから沸かすという二度手間が気になるところでしょう。

4-3.「向いているタイプ」と「光熱費の比較」

初期費用を抑えたいのでしたら「給湯専用タイプ」を選び、少しでも利便性を重視したいのなら「給湯+追い炊きタイプ」を選ぶとよいでしょう。「風呂がまタイプ」は「バランス釜からの移行」など用途が限定されがちです。

また、給湯器の選び方として、機能が増せばそのぶんガスや電気を消費すると覚えておきましょう。

5.給湯器の選び方~機種タイプで選ぶ~

機種のタイプでも給湯器の選び方は変わってきます。簡単に比較できますので、順を追って見ていきましょう。

5-1.スタンダード

いわば、給湯専用といえるタイプです。余計な機能を持たず、操作方法も比較的簡単となります。

5-2.オート

お湯張り・保温・追い炊きを自動で行うタイプです。設定した温度で常に湯船を満たしてくれます。手動操作は「足し湯」だけです。

5-3.フルオート

オートタイプの自動運転に「足し湯」も組み込んだタイプです。足し湯まで自動で行えるということは、「水位を管理している」ということを表します。つまり、常に決められた水量をたもってくれるのです。なお、「追い炊き配管自動洗浄」が付加されていますので、排水時に一定量のお湯を流し、配管を清掃してくれます。

5-4.オート・フルオートのメリットとデメリット

オートで足し湯を手動選択した場合、「水位のセンサーがない」のでお湯があふれる可能性があります。ある程度は湯船を確認する必要があるでしょう。

そして、オート・フルオートは便利な反面、ガス代あるいは電気代がかさみます。ですが、家族の帰宅時間がばらつき「入浴の時間が決まっていない」というご家庭でしたら、フルオートタイプがよいでしょう。入るたびにお湯を「沸かす・足す」といった手間が省けます。

なお、上記の給湯方式と同様、機能が増せばそのぶんガスや電気を消費するので「光熱費の負担」が増えるでしょう。そのため、排熱を再度利用するエコジョーズや、空気から熱を取り込むエコキュートといった商品が注目を集めています。

6.給湯器の選び方~機能で選ぶ~

給湯器の選び方で「機能」を比較してみましょう。近年発売されている給湯器には便利な機能が搭載されています。

6-1.「お湯張り」「追い炊き」以外の機能

標準完備されている「お湯張り」「追い炊き」以外にも、さまざまな機能が給湯器に備わっています。湯船のお湯を冷まさない「保温機能」を始め、水量が下がると自動でお湯を追加してくれる「足し湯機能」は非常に便利といえるでしょう。ほかにも、お湯を抜いたあとに「追い炊き配管自動洗浄」が働いて掃除の手間を担ってくれる機能もあります。

6-2.人気の機能

上記に挙げたような、フルオートタイプの給湯器に備わっている機能が人気です。また、最近はエコ機能にも注目が集まっています。各メーカーから販売されている「エコジョーズ」は、二酸化炭素排出量がわかるので、自分がエコ活動をしていることを実感できるでしょう。お湯を温めた排熱を再度利用するという標準機能からしても、エコジョーズが環境に優しいとわかりますね。ほかにも、フロンガスを全く排出しないエコキュートも人気でしょう。

7.給湯器の「工事費」「光熱費」「価格」について

工事費・光熱費・給湯器の価格も、給湯器の選び方には欠かすことのできない事項でしょう。この項では「安さ」に注目していきます。

7-1.工事費が安い機種は?

給湯器を購入した家電量販店・業者のサービスにもよりますが、工事費の面で考えると「給湯専用」の商品が手ごろで求めやすいでしょう。工事費の安さを優先すると、必然的に「設置に手間のかからない給湯器」になります。

7-2.本体価格が安い機種は?

貯湯タンクがあるものは高額です。やや型落ちした給湯器か、上記と同様に「給湯専用」のものを選ぶとよいでしょう。なお、地球温暖化対策で、購入した給湯器によって助成金が出る場合があります。自治体のホームページを確認してみましょう。申請用紙のダウンロードもできるはずです。

(東京都三鷹市の場合 http://www.city.mitaka.tokyo.jp/c_service/057/057021.html

7-3.光熱費が安い機種は?

光熱費が安いのは、エコキュートなどの最新モデルであることは間違いありません。ただ、初期費用が高いのがネックになるでしょう。長い目で見ても、差額を回収するのに7~10年がかかります。

7-4.それぞれの選び方のコツ

購入価格と工事費が安くても、光熱費を見るとエコキュート・エコジョーズなどの「最新型」が安い傾向があります。長い目で見て、最初に用意できる予算で判断するのがよいでしょう。

なお、給湯器の交換であるなら同じメーカーの方がおすすめです。パネルの操作方法やリモコンの使い方が変わらないので抵抗なく使えます。

8.給湯器交換業者の選び方

給湯器交換業者はどのように探せばよいのでしょうか? また、ほかの業者と比較する基準も知りたいところです。この項では「間違えない選び方」を解説していきましょう。

8-1.業者を選ぶポイント

給湯器交換業者を選ぶとき、「サポート体制」と「保証」に着目しましょう。インターネットには一括で比較できるサイトもありますので、ぜひ検索してみてください。
http://kyutouki-guide.com/こちらは関東版です)

なお、給湯器交換業者には「悪徳業者」が混じっていることがあります。そのため、インターネットの「口コミ」や「電話での応対」をしっかりと確認しましょう。住所不定のケースが多いので「領収書」を請求して反応をうかがうのもよい手です。

8-2.トラブル対応

給湯器の問題にどこまで対応してくれるか前もって確認しておきましょう。インターネットに掲載してある業者が多いですが、いざというときに頼れなくては意味がありません。迅速に対応してくれるのか見定めましょう。

  1. サポート体制は24時間?
  2. 修理に駆けつけてくれる?

8-3.アフターフォロー

給湯器は長く使うものですので、アフターフォローがしっかりとしている業者を選びましょう。

弊社を例に挙げますと、
「10年間工事保証・メーカーによる商品保証」
「JBR ジャパンベストレスキューシステム株式会社による商品延長保証(有償)」
「全国どこでも修理対応可能」
といったアフターサービスを提供しています。

9.給湯器の選び方に関するよくある質問

この項ではよく寄せられるお問い合わせ内容をまとめてみました。給湯器の選び方に困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

Q.給湯器を取り付ける工事の流れは?
A.簡単な流れですと、まず養生(作業で家財が汚れないようカバーなどをかける)です。それから、給湯器のガス栓を止め、ガス管・水道管・リモコンの配線を外し、現在の給湯器を撤去します。新しい給湯器を設置し、配線などを接続し直すと、あとは台所とふろのリモコンを交換です。最後に動作を確認して問題がなければ完了となります。

Q.見積もりは無料ですか?
A.はい、無料で承っております。インターネットから簡単に見積もりの依頼ができますので、ぜひご覧ください。もちろん電話でのお問い合わせも可能です。

Q.最新の給湯器に交換すると、どのくらい光熱費が削減できるの?
A.各メーカーが販売している「エコキュート」「エコジョーズ」ですと、一般家庭では5000円~7000円の差が出るようです。ガス料金は「給湯器」が一番高いですので、給湯器設置の初期費用を考えても、長い目で見れば相当削減できるかと思います。

Q.床暖房の仕組みは?
A.床に温水パイプを巡らし、給湯器で沸かしたお湯を通らせることで温かくします。給湯器での床暖房は「お湯の熱」ですので、健康面でも問題はありません。

Q.ほかにどういった機能があるのでしょうか?
A.人気を集めているのが「浴室暖房乾燥機」です。給湯器で沸かしたお湯から熱を回収し、風を送る仕組みで、換気の機能も付いているので利便性に優れています。

まとめ

最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございます。ここまで給湯器の選び方について述べてきましたが、1番大切にしていただきたいのは「ライフスタイルに合わせる」ということです。すると、自ずと商品を比較し、ニーズに合う給湯器を選ぶことができるでしょう。