湯沸かし器を交換する前に知っておくべき6項目! ポイントを一挙公開
2017/10/16
2019/12/23
「湯沸かし器を交換したい」「どんな湯沸かし器に交換するべきか迷っている」という悩みをお持ちではありませんか? 湯沸かし器は生活に欠かすことのできないものです。寿命がきて交換する場合、どのような湯沸かし器を選ぶべきなのでしょうか。自分の家庭に適した湯沸かし器を選び、快適に使用するためのポイントを知っておく必要があります。
この記事では、湯沸かし器の種類や交換方法などをまとめてご紹介しましょう。
この記事を読むことで、湯沸かし器に関する情報が詳しく分かるはずです。ぜひ湯沸かし器選びの参考にしてください。
1.湯沸かし器について
まずは、湯沸かし器について解説します。
1-1.どういうものか?
湯沸かし器とは、水をお湯に換えて供給する機器のことをいいます。キッチン専用のものを指して「湯沸かし器」と呼ぶ場合もありますが、一般的には「給湯器」と同じ意味で使われる言葉です。
1-2.使う目的
湯沸かし器の目的は「お湯を沸かすこと」です。キッチンやお風呂など、生活する上でお湯を使用する場面はいろいろあります。「蛇口をひねるとお湯が出る」という状態にするためには湯沸かし器が必要であり、より快適に使用するためにはその家庭に合った湯沸かし器を選ぶ必要があるのです。
1-3.構造
湯沸かし器の構造は、熱源の種類によって異なります。たとえば、ガス湯沸かし器の場合はファンモーターや給湯熱交換器・循環ポンプなどから構成されており、蛇口を開くと水が給湯器に流れ込むという仕組みです。ガスによって水に熱が伝わり、お湯に変わります。
2.湯沸かし器の種類
湯沸かし器は熱源の違いによって以下のような種類に分けられます。
2-1.ガス
ガスを燃料にしてお湯を沸かします。現在日本で最も多く使われている湯沸かし器で、大きさは小型から屋外設置型までさまざまです。給湯能力が高く、寿命が長いというメリットがあります。その反面、運転音が大きいというデメリットがあるため、設置場所に配慮が必要です。
2-2.電気
深夜電力を利用してお湯を沸かし、タンク内にためておく仕組みです。タンクの容量によって大きさが変わるため、家族の人数やお湯を使う頻度に合わせて選びます。電気料金の節約ができるというメリットがある反面、タンクの設置場所を確保する必要がある点がデメリットになるでしょう。
2-3.ハイブリッド
ガスと電気の両方を使ってお湯を沸かします。使うお湯の量によって燃料を変えるため、より効率的に使用できるのがメリットです。光熱費を抑えることができるハイブリッド湯沸かし器は、二酸化炭素の排出量も抑えることができるエコな湯沸かし器といえます。
2-4.瞬間湯沸かし器(小型給湯器)
蛇口をひねるとガスバーナーに点火され、お湯が出るしくみです。主にキッチンの給湯だけをする湯沸かし器で、使い勝手がよくパワフルな給湯ができるという特徴があります。ただし、使用中は必ず換気が必要になるため注意が必要です。
3.湯沸かし器の交換について
湯沸かし器の交換を検討するにあたって、寿命や工事費用などについてご紹介します。
3-1.寿命は?
湯沸かし器の寿命は、一般的に10~15年といわれています。もちろん使用頻度によって差が出ますが、10年は問題なく使えると考えてよいでしょう。熱源による寿命の違いはほとんどありませんが、貯湯式タイプのほうが瞬間式タイプに比べて構造が単純なため、故障しにくいといわれています。
3-2.故障について
湯沸かし器が故障すると修理か交換かで悩む人は多いでしょう。購入から7~8年経過している場合は、寿命が近づいていると判断すべきです。たとえ修理してもすぐに寿命を迎えてしまう可能性があるため、交換を検討することをおすすめします。
3-3.交換時期・交換すべき状況
湯沸かし器は購入から10年以上経過したころから、以下のような不具合が起こりやすくなります。
- お湯の温度が安定しない
- 異音がする
- お湯が熱くならない
- 黒い煙が出る
上記のような症状が頻繁に起こるようであれば、交換を検討すべきでしょう。
3-4.自分でできるのか?
費用を抑えるために自分で湯沸かし器の交換をしようと考える人もいると思います。しかし、万が一失敗した場合は、ガス漏れや空焚(からだ)きなどの事故を招く可能性もあるのです。特に、ガス湯沸かし器はガス事業法により、有資格者が配管工事を行う決まりになっています。自分で交換することは考えず、専門の業者に依頼するのが一番でしょう。
3-5.工事や費用について
湯沸かし器の交換は、ガス会社が運営する販売店や住宅設備機器の販売店に依頼することができます。費用はメーカーや販売業者によって異なるため、しっかりと比較して選ぶのがおすすめです。まずは、複数の業者に無料見積もりを依頼してみましょう。
4.湯沸かし器の選び方
湯沸かし器の選び方を目的別やタイプ別・価格別などに見ていきましょう。
4-1.目的別
まずは、湯沸かし器を目的別に選ぶポイントをご紹介します。湯沸かし器の給湯方式は、主に「給湯専用」「ふろ給湯」「給湯暖房熱源」の3つです。
- 給湯専用器:キッチン・お風呂・洗面所など家中の給湯が可能
- ふろ給湯器:給湯とお風呂を沸かす機能が一つになったタイプ
- 給湯暖房熱源機:給湯と追い炊きのほか、床暖房やミストサウナなどの機能をつけることが可能
4-2.タイプ別
湯沸かし器の機種タイプには「スタンダード」「オート」「フルオート」があり、欲しい機能によって選ぶ必要があります。
- スタンダード:給湯専用タイプで操作方法も比較的簡単
- オート:お湯張り・保温・追い炊きが自動で可能。足し湯は手動
- フルオート:オートタイプに足し湯の自動運転をプラスしたもの。排水時の配管清浄も可能
4-3.価格別
湯沸かし器は本体だけでなく、交換工事費用もかかります。本体価格は号数やサイズ・機能によって金額がアップしていくのが一般的です。相場は以下の例を参考にしてください。
- 湯沸かし器+リモコン(追い炊きなし):17~21万円
- エコジョーズ(オート):32~37万円
- エコジョーズ(フルオート):36~40万円
工事費用は3~7万円程度が相場です。
4-4.人気の機種は?
最近の傾向としてはエコに特化した湯沸かし器が人気を集めています。通常よりも効率的にお湯を沸かすことができるもので、熱源別に「エコジョーズ」「エコキュート」「エコフィール」などが有名です。初期費用は高めですが、毎月の光熱費を抑えることができるため、トータルコストで考えるとお得な湯沸かし器といえます。
4-5.号数について
湯沸かし器には「号数」というものがあり、数字が大きいほど一度に大量のお湯を使うことが可能になります。2~3人家族なら20号、4~5人家族なら24号というように、家族の人数と使用するお湯の量を検討した上で号数を選ぶ必要があるのです。
5.湯沸かし器の交換を依頼する業者の選び方
湯沸かし器の交換工事を依頼する際の業者選びや注意点などをまとめました。
5-1.業者選びのポイント
信頼できる業者に依頼するためにも、業者選びは以下のポイントを参考にしてください。
- 豊富な実績があるか
- 無料見積もりを受け付けているか
- 相場価格であるか
- 対応スピードは速いか
- 対応が丁寧であるか
5-2.トラブル対応について
湯沸かし器が突然故障してしまうと、お湯を使うことができなくなって非常に困りますよね。そういったトラブルに対して迅速に対応してくれるかどうかも、業者を選ぶ上で重要なポイントになるでしょう。
5-3.アフターフォロー
アフターフォローの内容についてもしっかりチェックしておきましょう。
5-4.注意点
中には悪質な営業をしている業者も存在しているため、業者選びは十分慎重に行ってください。資格を持たないスタッフが施工している業者や、法令を守らずに手抜き工事をするような業者もあります。そのような業者に依頼するとトラブルに巻き込まれる可能性があるでしょう。
6.湯沸かし器の交換に関するよくある質問
「湯沸かし器の交換について知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。
Q.エコキュートのメリットを教えてください。
A.深夜電力を利用するため、光熱費を節約できます。また、断水時などもタンク内の水を非常用水として使用できるという点もメリットです。
Q.人気の湯沸かし器メーカーにはどのようなものがありますか?
A.「リンナイ」「ノーリツ」「パロマ」の3社が特に有名です。好みや条件に合ったメーカーを選ぶとよいでしょう。
Q.メーカーによる違いは何ですか?
A.メーカーによる機能の違いはほとんどありません。リモコンのデザインや使い勝手などで選ぶとよいでしょう。
Q.湯沸かし器を交換する場合、もともと設置されているものと同じタイプを選ぶべきですか?
A.必ずそうする必要はありませんが、同じタイプのほうが施工費用は安く済むでしょう。
Q.悪質な業者の特徴にはどのようなものがありますか?
A.突然訪問してきて湯沸かし器の点検をすすめてくる業者や、見積書の内容に不明確な点が多い業者には要注意です。また、見積もりを出す前に無理やり契約をすすめてくるような業者も利用しないようにしましょう。
まとめ
今回は、湯沸かし器の交換について詳しくご紹介しました。「湯沸かし器が故障してしまった」「寿命が近い」というとき、どのような湯沸かし器に交換するべきか迷う人は多いでしょう。湯沸かし器は生活の快適さを大きく左右します。ぜひこの記事を参考にして、自分の家にとってベストな湯沸かし器を選んでください。