【解説!】給湯器の水抜き方法・水道管の凍結防止方法や対処法
2016/12/05
2022/02/04
毎日お湯を出してくれる給湯器。冬場は特にそのありがたさが身に染みます。しかし、給湯器や水道管が凍結しやすいのもまた冬です。水道管が凍結してしまうと、お湯や水が出ないばかりではなく、万が一水道管が破裂した場合には修理費を支払わなければなりません。給湯器・水道管の凍結を防止するためには水抜きが必須です。
今回は正しい水抜きの方法や、凍結防止方法などをご紹介します。
給湯器のトラブルで困ってしまう前に、もしくは今現在困っている方はぜひこの記事を参考にしてみてください。給湯器を毎日快適に使い続けるための情報を盛り込みました。ぜひ最後まで読んでください。
1.給湯器の水抜きについて
1-1.給湯器の水抜きとは?
給湯器の配管にたまったままの水を出すことを「水抜き」といいます。水抜き栓(「元栓」「不凍栓」とも)を操作することで排水される仕組みです。
1-2.給湯器の水抜きの目的
水抜きの目的は、配管内の水が凍結するのを防ぐことです。水道管内の水をなくせば凍ることはありません。
1-3.給湯器の水抜きの必要性
1-3-1.水抜きはいつする?
水道管の凍結する目安は、外気温が-4℃以下になる場合です。寝る前や長期外出前には水抜きをしておいたほうがいいでしょう。
1-3-2.給湯器の水抜きをしないと?
水抜きをしないまま、配管内の水が凍結してしまうと水やお湯が出ないのはもちろんのこと、水道管が破裂・損傷するおそれがあります。凍結による水道管の破損の修理費用は、賃貸の場合、入居者負担となってしまうのです。そのため、凍結防止のために水抜きをおこなう必要があります。
2.給湯器の水抜き方法
2-1.水抜き栓はどこ?
給湯器の水抜きをおこなうには、水抜き栓を操作しなければなりません。水抜き栓は給湯器の種類によって異なります。自宅の水抜き栓(湯抜き栓)がどのタイプか確認しておきましょう。一般住宅では、流し台・洗面所・風呂場のボイラー付近・水洗トイレにあることが多いです。集合住宅の場合も同様ですが、玄関外のメーター扉に栓がある場合があります。
2-2.水抜きの方法・手順
水抜きの方法は、給湯器の種類によって異なります。寒冷地など、こまめに水抜きをしなければならない地域では、電動式で水抜きできるタイプもあるのです。給湯器の種類によっては、屋外に出たり水道を全開にしたりと面倒な手順もありますが、凍結を防ぐためにも水抜きの方法は覚えておきましょう。ガス給湯器の水抜き方法の一例をご紹介します。
- 運転スイッチをオフにする。(電源プラグは抜かない)
- ガスの元栓・給水元栓を閉める
- 蛇口を全開にする(台所・浴室・洗面台など)
- 水抜き栓を回して外し、水を抜く
- 電源プラグを抜く
こちらのサイトに図解説明があるので、ご参照ください。
2-3.給湯器の水抜きの注意点
「水抜きは、寒冷地だけの話でしょ?」と思っている方は要注意です。大寒波がくると都心でも水道管が凍結する可能性はゼロではありません。
3.給湯器の水抜き後の使用方法
3-1.水抜き後の水道の使用方法・手順
水抜き後の水道の再開方法も、給湯器の種類によって異なりますが、基本的な流れは以下のとおりです。
- ガスの電源プラグを抜く
- ガス栓を閉める
- 台所・流し・洗面台などすべてのお湯の蛇口を閉める
- 水抜き栓・湯抜き栓をすべて閉める
- 給水元栓を全開にする
- お湯の蛇口を開き、水が通ることを確認する
- ガスの電源プラグを差す
- リモコンを切った状態でガス栓を全開にする
- リモコンをオンにし、お湯の蛇口を開き、お湯が出ることを確認する
3-2.注意点
各栓をしっかり締めないと、水(お湯)が流れっぱなしになったり水漏れの可能性がありますので注意してください。
4.水道管が凍結したら?
4-1.水道管凍結の対応策
うっかり給湯器の水抜きを忘れ「水道管が凍結してしまった!」という場合にも慌てず対応しましょう。凍結=即破損というわけではありません。場合によっては自力で対応できることもあります。
4-2.水道管が凍結したらやってはいけないこと・注意点
水道管が凍結した場合、急な負荷をかけてはいけません。たとえば下記のような対応はNGです。
- 無理に蛇口をひねる
- 熱湯をかける(急に温度をあげる)
凍結した水道管はゆっくり溶かす必要があります。自然解凍を待ったり、タオルや布ごしに水道管へぬるめのお湯をかけるなどの対応をお試しください。
4-3.修理について
水道管が凍結しただけではなく、水漏れや水道管の破損が認められる場合には修理・交換をしなければなりません。この際、修理費用は自分持ちとなってしまいます。余計な出費をしないためにも、給湯器・水道管の水抜き忘れに注意してください。
4-4.相談窓口
マンションやアパートでは、あらかじめ修理業者が決まっていることもあります。管理人や大家さんに確認しましょう。また、給湯器のトラブルは急を要することがほとんどかと思います。弊社では、地域によって即日対応が可能です。詳細は次項をご参照ください。
5.給湯器のトラブルで業者を呼ぶには?
5-1.業者選びのポイント
給湯器のトラブルで業者を呼ぶ場合は、以下のポイントをおさえるようにするといいでしょう。
- 料金の安さ
- 給湯器に関するノウハウ・実績があること
- アフターフォロー・工事の対応があること
- 対応の早さ
弊社では、京都・大阪・滋賀・奈良(北部)・兵庫(一部地域)であれば午前中のお問い合わせで即日対応が可能となっております。他の地域にも対応しておりますのでお問い合わせください。
5-2.アフターフォローについて
給湯器は、使用状況によって寿命年数に達する前でも故障する可能性があります。アフターフォロー・アフターサービスにより工事補償がある業者でしたら、寿命前の給湯器の異変にも対応できるのでおすすめです。
5-3.給湯器の修理費用について
5-3-1.給湯器の修理費用の具体的な相場
- 交換の場合:給湯器本体10万円前後+工事費用3万~5万円程度
- 修理の場合:基本工事5万円程度+故障部位により3,000円~50,000円程度※
※費用相場の傾向として、熱制御(ヒューズ)・基盤・リモコンの修理は高額に、バーナー・点火系は安価になりやすい。
5-3-2.修理費用の考え方について
上記で紹介した費用相場はあくまで目安です。給湯器は、メーカーや取り付け方法(設置タイプ:屋外・屋内・壁掛け・据置台(すえおきだい)など)によって料金が異なります。また、故障部位も自分で判断することは難しいうえに、何カ所故障しているかなどの判断もできません。業者の点検と判断を仰ぐようにしましょう。自宅の給湯器の設置状況を確認したうえで業者に依頼するとスムーズです。設置タイプがわからない場合は写真に撮って伝えることもできます。
6.給湯器や水抜きについてのよくある質問
Q.給湯器の水抜きは毎日しなければならないですか?
A.寒冷地では冬場は毎日おこなったほうが良いでしょう。凍結防止用のヒーターや、水を少し出しっぱなしにすることで凍結予防もできます。
Q.配管が凍結したが、ぬるま湯をかけられない場所はどうしたらいいですか?
A.機械の真上などのため水をかけられない場合は、ドライヤーであたためてもいいです。急速にあたためると配管が破裂する可能性があるので、焦らずゆっくり解かしたほうが良いでしょう。
Q.凍結防止のため水を出しっぱなしにした場合の水道料金は?
A.1分間に100ml流した場合、24時間で144lとなります。水道料金に換算すると40円程度です。ただし、地域によって水道料金は異なります。水の出しっぱなしによって水道料金が跳ね上がる可能性もあるので注意しましょう。
Q.凍結防止ヒーターを取り付けたいのですが・・・。
A.凍結防止ヒーターは電気により水道管をあたため凍結を防止できる便利なものです。しかし、電気であたためるため、電気代が跳ね上がるという報告が多く出ています。水抜きをしたり、水道代の安い地域なら水を出しっぱなしにするなど、他の方法で凍結防止をしたほうが経済的でしょう。
まとめ
水抜きは寒冷地では常識ですが、あたたかい地域では方法を知らない人も多くいらっしゃるでしょう。地域に限らず、夜中に氷点下を下回る場合には水道管・配管が凍結するおそれがあります。「面倒だから」「方法を知らないから」といって水抜きをおこたるとお湯が出ない・修理費用を負担しなければならないなど、大変なことになってしまうのです。給湯器を毎日安全に使い続けるためにも凍結防止の水抜きの方法は覚えておいて損はありません。
うっかり水抜きを忘れ水道管が凍結してしまった場合は、無理せず業者に修理を依頼しましょう。冬こそ給湯器がないと困ってしまいます。あとで焦らないためにも、今のうちから給湯器業者を選んでおくといいかもしれません。