給湯器の配管ってどうなってるの? 配管工事のポイントを解説!
2017/07/25
2019/12/24
給湯器は、いつでもお湯を使うことができ、快適な暮らしを実現してくれるものです。お風呂やキッチンなどでお湯を使うシーンも多く、給湯器なしではたちまち不便になることでしょう。給湯器の配管を正しく行うことは、安心して使用し続けるためにも必要不可欠といえます。
そこで今回は、給湯器の配管について詳しく解説しましょう。
この記事を読むことで、給湯器の配管について詳しい知識が身に付き、実際に工事を依頼するときに役立ちます。信頼できる業者の選び方もわかり、後悔することもありません。まずは、記事をじっくり読んでみてください。
※この記事は約8分で読むことができます。
1.給湯器について
最初に、給湯器についての基本を解説します。どんな種類やメーカーがあるかだけでなく、最近の傾向も学びましょう。
1-1.給湯器とは?
給湯器とは、水をお湯に換えて供給するための機器のことです。キッチンや風呂場・洗面所など、お湯をいつでも好きなだけ使うことができます。快適な暮らしを実現するためにも、給湯器は重要な役目を持っているといえるでしょう。特に、冬場は、給湯器のありがたさを感じる季節です。
1-2.給湯器の種類について
給湯器にも、使用する燃料の違いによってさまざまな種類があります。主なものにかんしては、以下を参考にしてください。
1-2-1.電気給湯器
お湯を電気の力でわかす給湯器です。稼働時に不完全燃焼を起こすことがなく、一酸化炭素中毒の心配が無用で、空気もキレイなことが特徴となります。また、動作音がほかの給湯器と比べて静かなこともメリットです。反面、給湯器とは別に貯水タンクを設置する必要があるなどのデメリットもあります。
1-2-2.ガス給湯器
ガスを燃料として、湯をわかすタイプの給湯器で根強い人気があります。電気給湯器に比べてパワフルなことが特徴であり、大容量の給湯器で多く採用している方式です。貯湯(ちょとう)式と瞬間湯沸かし式があり、風呂などの用途には貯湯(ちょとう)式が主流となります。いつでも気軽にお湯を使いたい人には、コストや機能のバランスを考え、ガス給湯器がおすすめです。
1-2-3.石油給湯器
石油給湯器は、石油を燃料として湯を沸かすタイプです。電気給湯器やガス給湯器と比べて大量のお湯を安価に沸かすことができるため、大規模な施設や寒冷地に適しています。ただし、燃料タンクの設置が必要な点と燃料の補給を手動で行う点がデメリットです。
1-3.給湯器の主なメーカーについて
給湯器の主なメーカーとしては、以下のようなところがあります。給湯器を購入するときは、メーカーのブランドイメージだけでなく機器の品質や使い勝手を十分に考えて選びましょう。
- リンナイ
- コロナ
- ノーリツ
- パーパス
- パロマ
- 三菱
- パナソニック
1-4.給湯器に関する最近の傾向
給湯器は、年々高機能化しています。単なる給湯機能だけでなく、自動給湯や保温などを兼ね備えたものが増えているのです。また、全体的に省エネ設計が進んでおり、光熱費が安い夜間に沸かすことができるタイプに人気が高まっています。さらに、家族の少人数化や住宅事情を考え、コンパクトタイプの需要も増えているのが最近の特徴です。
2.給湯器の配管について
給湯器の配管について、詳しく解説します。配管方法やよくあるトラブルについても理解しておきましょう。
2-1.配管とは?
配管とは、ガス・水道などの供給を行うために配置した管のことです。配管がなければ、ガスや水道を好きなところで使うことができません。適切な配管工事を行うことで、快適な使用環境ができあがるのです。配管に問題があると給湯器が使いにくくなり、大きなストレスを感じるようになるので注意しましょう。
2-2.給湯器の配管方法について
給湯器の配管では、まずは、従来のものを取り外す作業が必要です。ガスや電気・水道の元栓を閉め、安全を確認してから作業を開始します。従来の配管を取り外した後、新しい配管を設置し、正しく接続するのです。接続が不十分だと不具合や事故の原因になるため、最も注意を払う工程といえます。なお、給湯器の配管は、簡単なように見えても正しい専門知識が必要なため、経験豊富なプロに任せてください。
2-3.給湯器の配管トラブルについて
給湯器の配管トラブルには、主に以下のようなものがあります。
- 配管の接続部分から水もれ・ガスもれなどが起きている
- 給水できない
- 給湯器を使うときに異音がする
- 給湯器の動作不良
配管トラブルは、多くの場合、低品質な工事を行ったことによるものです。配管トラブルが発生したときは、業者に連絡して速やかに修理してもらいましょう。
3.給湯器の配管工事について
給湯器の配管工事について解説します。どんな場合に行うのか・自分でできるのか・費用や注意点についてなど、詳しく学びましょう。
3-1.給湯器の配管工事はどんな場合に行う?
給湯器の配管工事は、以下のような場合に行います。
- 給湯器の使用場所の拡張
- 以前からある給湯器の交換
- 給湯器の新規設置
3-2.給湯器の配管工事は自分でできる?
給湯器の配管工事は、自分でやろうと思わないでください。物理的にできそうであっても、ガスや水道管の接続や電気の配線など、正しい知識がないと危険です。また、実際にやってみると手間も労力もかかり、時間のロスにもつながります。思わぬ事故を防ぐためにも、プロの業者に依頼しましょう。
3-3.給湯器の配管工事に関する注意点
給湯器の配管工事は、安全で品質の高い工事を行っている業者に依頼してください。また、何らかの不具合があるときは、給湯器の使用を中止し、業者に連絡して点検をしてもらいましょう。配管工事に不備があると、思わぬ事故につながることがあるため、放置しないでください。
4.給湯器の配管工事と取り付けについて
給湯器の配管工事と取り付けについて、業者の選び方や費用・工事の流れや注意点などを解説します。
4-1.業者を選ぶポイントを解説
給湯器の配管工事や取り付けは、信頼できる業者に依頼することが何よりも大切です。業者選びのときは、以下のポイントを参考にしてください。
- 給湯器の配管工事や取り付けにかんして豊富な知識と実績がある
- 状況に合わせて適切な工事プランを提案できる
- 工事費用がリーズナブル
- 希望の工期を最大限考慮してくれる
- 問い合わせなどで担当者の印象がいい
- 顧客からの評判がいい
- トラブル対応が迅速で信頼できる
- 定期チェックなどのアフターフォローが充実している
4-2.給湯器の配管工事や取り付けの費用について
給湯器の配管工事や取り付けの費用は、状況によって異なります。以下は、あくまでも目安として考えてください。実際にかかる費用については、業者に見積もりを依頼して確認しましょう。
- 配管修理だけの場合:数千円~数万円程度
- 大規模な配管交換の場合:数万円~
- 給湯器の交換を伴う場合:(給湯器本体の価格込みで)数十万円~
4-3.給湯器の配管工事や取り付けの流れ
業者に給湯器の配管工事や取り付けを依頼した場合は、以下のような流れで進みます。
- 業者に工事の見積もりを依頼する
- 業者が現地視察をする
- 業者から見積もりが届く
- 見積もりの内容を確認し正式に契約する
- 希望工事日・時間に業者が配管・取り付け工事を行う
- 動作不良がないか確認をして完了
なお、途中で不安や疑問に思ったときは、面倒でも業者に確認を入れましょう。思い違いによる失敗や後日のトラブルを防ぐことができます。
4-4.給湯器の配管工事や取り付けに関する注意点
業者の中には、売り上げを多く上げたいために高価な給湯器をすすめてくることがあります。高価な機種は、機能も使い勝手もいいものが多いことも確かです。しかし、機能を持て余してしまうようではいけません。また、配管工事や取り付けが不十分だと、思わぬ事故につながることがあるので気を付けましょう。業者選びのときに、単に費用の安さで選ぶとトラブルに遭いやすくなります。信頼を第一に選び、安心して工事を任せましょう。
5.給湯器の配管に関するよくある質問
最後に、給湯器の配管に関するよくある質問に回答します。給湯器を快適に使うためにも、不安や疑問をなくしておきましょう。
5-1.配管の接続部分がさびているようですが交換するべきですか?
接続部分がさびているときは、劣化を疑いましょう。放置すると給水不良や水もれの原因になり、給湯器の故障につながることもあります。早めに業者に依頼して、修理をしてもらってください。配管の接続部分は、最も劣化しやすい部分です。思わぬ事故を招かないためにも、定期的にチェックしましょう。
5-2.給湯器の配管工事費用が業者によって異なる理由は?
配管工事の費用は、手配する部材・工事場所・工員の人数などによって大きく異なるため、業者によって上下するものです。しかし、良心的な業者ならリーズナブルな価格設定を実現しています。同じ料金でも、工事の品質が高く、サービス内容が充実したところを選びましょう。特に、アフターフォローがいいところは、費用以上の満足感があります。
5-3.給湯器の配管工事は即日対応可能でしょうか?
多くの場合、即日対応可能です。数時間で工事が完了するので、当日中のお風呂の使用もできます。まずは、業者に問い合わせてください。ただし、配管が複雑だったり劣化が進んで取り外しが困難なケースだったりする場合は、日を分けて行うこともあります。実際には業者に現地視察を依頼し、見積もりを出してもらいましょう。
5-4.給湯器の配管工事中は在宅する必要がありますか?
できるだけ在宅しましょう。配管工事のために、作業員が家の中に入る必要があるからです。また、突発的に確認事項が発生することもあります。忙しくても、時間の都合が付くときに工事を依頼してください。どうしても都合が付かない場合は、業者に相談してみましょう。
5-5.給湯器の配管工事を夜間に依頼することはできますか?
配管工事は、主に日中に行うことになります。夜間工事に対応している業者は多くありません。また、工事の騒音などで近所迷惑になる可能性があります。さまざまな点を考えても、日中に工事を行うことを前提で進めていきましょう。
まとめ
今回は、給湯器の配管について詳しく解説しました。お湯をいつでも使うことができる生活は、とても快適です。しかし、給湯器を適切に使用するためにも、配管工事や取り付けをおろそかにすることはできません。まずは、信頼できる業者に依頼することが大切です。なお、配管工事後も、定期メンテナンスを欠かさずに行いましょう。定期メンテナンスは、不具合の早期発見・修理に役立ちます。給湯器を安全に長く使うためにも、忘れないでください。
もしこの記事が役に立ったら、記事下のボタンを押してシェアしてくださいね。