お風呂の追い焚きでお湯が白く濁る! ガス給湯器の寿命や交換について

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お湯を使っているとき、白く濁ることがありませんか? 入浴に限らず、飲料としても使用するものであるため、白く濁る原因は何かが気になりますよね。安全性への不安や、給湯器の故障なども心配です。給湯器は日常生活に密着したものゆえ、不安なく安全に使うためには、原因の特定が必要となります。

「ガス給湯器の寿命ではないか?」「追い焚きすると白く濁るのはなぜ?」といった疑問は、この記事を参考に解決していきましょう。循環式の浴槽では、入浴剤の影響も受けやすいものです。正しく使うためにも、あらかじめ知識を身につけておけば、トラブルを回避することができます。

今回は、お湯が白く濁るという給湯器のトラブルについてです。

  1. お風呂のお湯が白く濁るのは? 
  2. お風呂のお湯が白く濁る場合にまずチェックすること
  3. お湯が白く濁る場合の対処法
  4. 給湯器について
  5. 給湯器の修理や交換について
  6. お湯が白く濁るなど給湯器のトラブルでよくある質問

白く濁る原因は、水質に問題がある場合もあります。そのまま使い続けてはいけない事例があることも覚えておきましょう。給湯器の異常や寿命が関連している場合は、早めに修理や交換が必要です。おかしいなと感じたら、ご紹介するチェック項目で異常かどうかを判断しましょう。


1.お風呂のお湯が白く濁るのは? 

お湯の白濁は、誰もが1回は経験していると思います。蛇口をひねり、給湯が開始されたと同時に、白く濁ったお湯が出てくるという現象です。

1-1.お湯が白く濁るのはどんな状態か? 

多くは、気泡が関連しているとされています。給湯器で加熱されたときにお湯が温まり、気泡を含んで排出されるためです。自然に消滅し、お湯が透明に戻れば問題ありません。

1-2.お湯が白く濁る主な原因とは? 

気泡以外に、水質や水道管の異常が関連している場合もあります。

1-2-1.水質異常

水質異常の場合、給湯器を使用しない状態でも、白く濁る水が排出されます。飲料としての使用は控え、トラブルの原因を特定しなければなりません。

1-2-2.空気

前述した気泡は、お湯に空気が混入するために起こります。時間が経(た)つとともに消失し、一時的に発生するものです。さほど心配のない状態だと捉(とら)えましょう。

1-2-3.水道管の劣化

水道管の劣化は、集合住宅でも一戸建てでも起こります。水道管内部が腐食し、白い浮遊物を目にするようになり、赤錆(あかさび)も確認できるでしょう。水道管の劣化が原因となっている場合は、お住まいの地域にある水道局へ連絡してください。

1-2-4.給湯器の劣化

給湯器にも寿命があり、経年劣化などによって作動不良が起こる場合があります。そのため、お風呂の追い焚きができない・適温で排出されない・お風呂のお湯が白く濁るといった現象が発生するのです。

2.お風呂のお湯が白く濁る場合にまずチェックすること

お湯が白く濁り、何らかの異常では? と心配されることと思います。自分なりにチェックをし、故障やトラブルの原因を探ってみましょう。

2-1.浮遊物

お湯をコップに汲(く)み、数分間置いておきましょう。浮遊物が確認できれば、水道管の劣化が考えられます。白いものや灰色のものがあり、チリのように細かいのが特徴です。まれに、緑がかった浮遊物もあります。ホースなどの劣化で起こるもので、パーツ交換で改善することもあるでしょう。循環式浴槽の場合、入浴剤が配管に付着して浮遊物となることもあります。配管の掃除をして改善するようなら、さほど問題にはなりません。

2-2.におい

においは、給湯器のトラブルが考えられます。追い焚き時にガス臭を感じることもあれば、酸性のきついにおいが発生することもあるでしょう。修理または交換が望ましいとされ、使い続けると事故の危険性もあります。

2-3.色

白く濁った色が、少し時間を置いて透明に戻るようなら問題ありません。しかし、白濁が戻らない場合は、給湯器の異常を示すものです。普段からこまめな掃除をしても白濁が起こるようなら、給湯器メーカーやお住まいの管理会社などへ連絡しましょう。

2-4.給湯器の寿命を知る

給湯器の使用目安は、8〜10年です。長く使っていると劣化も起こり、寿命が近づくにつれトラブルも増えます。使用期間にも注目し、異常が続くようなら交換を検討すべきです。

3.お湯が白く濁る場合の対処法

使うたびにお湯が白く濁るのは、人体への影響がないかと不安も続くことでしょう。白濁したお湯が出るときの対処法をご紹介します。

3-1.お湯が白く濁った場合に異常かどうかを見極める方法

お湯の白濁が一時的なものかを判断するには、前述したとおり、コップにお湯を汲(く)んで確かめる方法がおすすめです。10分ほど時間を置き、透明なお湯に変わるようなら安心できるでしょう。気泡を含んでいたと捉(とら)えられます。

3-2.お湯が白く濁るときに業者に連絡すべきなのは? 

浮遊物が解消されない・においがする・追い焚きができないといったトラブルがある場合、業者へ連絡して修理対応や交換をしてもらいましょう。まれに、湯沸かし器の電気が入らないという故障もあります。寿命が近いと起こる故障で、交換が理想です。

3-3.お湯が白く濁るときの注意点

一時的な白濁であれば、さほど心配はいりません。気泡が原因となっている場合、人体への影響もないでしょう。しかし、給湯器の異常や寿命に関連するトラブルでは、無理に使い続けると大事故につながる恐れもあります。気になる症状が続く場合は、業者に見てもらい、状態をチェックしてもらうと安心です。

4.給湯器について

給湯器の異常により、お湯が白く濁る現象が起こる場合もあります。給湯器にはどのような種類があるのか、故障や耐用年数などを見ていきましょう。

4-1.給湯器について

広く使われているのは、ガス給湯器です。ガスの火力を生かし、お湯を温めて排出する仕組みとなっています。近年広がりつつあるのが、エコキュートなど電気を使う給湯器です。ヒートポンプ内の熱交換機でお湯を温めています。ガス給湯器とは仕組みが異なり、お湯の貯蔵ができる仕組みです。

4-2.給湯器の故障について

給湯器の故障には、不完全燃焼による黒煙といった深刻なものもあれば、異音・におい・温まらない・追い焚きができないといったものもあります。不完全燃焼は爆発事故も報告されており、異常を察知したらすぐに業者に連絡しましょう。

4-3.給湯器の耐用年数とは? 

前述したとおり、給湯器の寿命は8〜10年です。最長でも15年までとされています。頻繁に使う方は、給湯器の劣化も早まるとされ、定期点検をこまめに受けてメンテナンスをすることで、長く使える場合もあるでしょう。しかし、修理部品を保有している期間は、製造終了から10年までです。10年が経過したら、必要な部品がない場合も想定しなければなりません。

5.給湯器の修理や交換について

給湯器が使えないと、不自由に感じることも多いものです。修理や交換をしてもらえる業者について覚えておきましょう。

5-1.給湯器の修理・交換を行う業者の選び方

給湯器の販売から設置まで一貫して行う業者なら、修理や初期不良などの対応もスムーズで、交換工事にかかる費用負担も軽減されます。給湯器メーカーの保証期間も重要なポイントですが、業者独自の保証期間も定めているかを確認してください。交換後は不具合や小さなトラブルも起こりやすく、すぐに対応してもらえると安心して使うことができます。

6.お湯が白く濁るなど給湯器のトラブルでよくある質問

トラブルの中には給湯器の寿命サインが隠れている可能性もあり、トラブルについては事前に知識を持っておくと安心です。質問集を参考に、不安や疑問を解決してください。

Q.入浴剤は浴槽や給湯器を傷める可能性がある? 
白濁する入浴剤の中には、無機系酸化チタンや硫黄を含有するタイプがあります。追い焚きで給湯器や配管を傷める可能性も指摘されており、こまめなメンテナンスが必要です。

Q.お湯のときだけ白く濁るのはなぜ? 
水が加温されたときに空気を含み、排出と同時に気泡が放出するためです。水はそのまま排出されるため、気泡が発生しません。

Q.給湯器の交換後は古いものを引き取ってほしい。
弊社での標準工事には、古い給湯器の撤去と回収も含まれています。別途処分費用は発生しません。ただし、給湯器の購入だけを希望される場合は、お客様で処分をお願いいたします。

Q.灯油を使う給湯器は? 
燃料に灯油を使うタイプの給湯器です。使用湯量が多い家庭や豪雪地帯では、灯油を使う給湯器の方が光熱費の節約につながるため、導入例も多いとされています。近年では、次世代型であるエコフィールも登場し、排熱を利用したエコロジー設計となっているものです。

Q.給湯器の寿命を延ばすためには掃除が必要? 
軽く外側を拭き取り、汚れを取り除(のぞ)く程度で構いません。フィルターも時々取り外し、ほこりやごみを水洗いで流してください。メンテナンスをきちんとしていれば、給湯器を長く使うことができます。

まとめ

お風呂のお湯が白く濁ることがあり、人体に影響がないか、何か異常を示すサインではないかと心配になることがあると思います。多くは、水を加熱した際に空気が発生し、お湯として排出されるときに気泡となって現れるものです。しかし、水道管の劣化や給湯器のトラブルである可能性もあります。おかしいなと感じたら、無理に使い続けず、業者によるチェックを受けてみましょう。不完全燃焼が原因となっている場合、異音やにおいも発生します。事故を防ぐ意味でも、定期点検を受けて安全に使えるかを確かめることが重要です。給湯器の修理や交換は、アフターサービスがしっかりしている業者を選び、設置工事後のトラブルにも迅速に対応してもらえるようにしておきましょう。