ガスコンロの寿命はどのくらい? 買い替えで損しないためのコツとは?

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ガスコンロは、毎日の料理に欠かすことができないものです。しかし、毎日使い続けるものだからこそ、寿命が気になることでしょう。

安全に使うためにも、寿命を迎えたガスコンロは処分し、新しいものに買い替えることが必要になります。ガスや火を使うものであるため、不具合があると事故につながることがあるので注意してください。今回は、ガスコンロの寿命についてだけでなく、買い替えで損しないためのコツについても解説します。

  1. ガスコンロの寿命について
  2. ガスコンロの寿命の前兆や故障について
  3. 古いガスコンロの処分方法について
  4. ガスコンロの寿命や処分方法に関するよくある質問

この記事を読むことで、ガスコンロの寿命に関する基本が理解でき、正しく処分できるようになります。まずは、記事をじっくり読んで参考にしてください。

1.ガスコンロの寿命について

最初に、ガスコンロの寿命に関する基本を解説します。

1-1.ガスコンロとは

ガスコンロとは、ガスを使用して調理する加熱機器のことです。システムキッチンに組み込んだビルトインタイプ・据え置き型のガステーブル・卓上で使えるカセットコンロなどが主な種類となります。単身者向けのアパートなどは、キッチンが狭いために一口タイプが多いものですが、一般的には二口もしくは三口タイプが主流です。最近では、食卓や屋外で気軽に使うことができるカセットコンロも人気が高まっています。

1-2.ガスコンロの寿命とは

ガスコンロにも寿命があります。ガスコンロは、毎日の調理で使用するため、部品の劣化や故障が出やすいのです。調理中に火が消えてしまうなどの不具合が発生したときは、寿命が近づいていると判断してください。寿命を迎えたものは使用を注意し、早めに買い替えることをおすすめします。

1-3.種類別の寿命の違いについて

ガスコンロの種類別の寿命は、以下を参考にしてください。

  • ビルトインタイプ:10~15年程度
  • ガステーブル:5~10年程度
  • カセットタイプ:2~3年程度

1-4.ガスコンロの寿命に差が出る原因は?

ガスコンロも、使用環境や清掃状況によって寿命に差が出ます。正しく使用し、こまめに清掃している場合は、大きな不具合がなく使い続けることができるものです。しかし、使用頻度が高く、清掃をしないまま放置するなどでは、寿命を迎える前に故障しやすくなります。

2.ガスコンロの寿命の前兆や故障について

ガスコンロは、寿命が近づいてくると、その兆候を見ることができる場合があります。また、よくある故障についても解説しましょう。

2-1.寿命が近づくとどんなサインがある?

ガスコンロの寿命が近づくと、以下のようなサインが出ます。見逃さないように、常にチェックしてください。

  • 火の強さが調整できない
  • 部分的に火がつかない
  • 調理中に火が消える
  • まったく着火できない
  • 異音・異臭がする

2-2.古いガスコンロを使い続けるリスクとは

古いガスコンロを使い続けることは、大きなリスクが伴います。たとえば、着火不良が発生した場合、不完全燃焼による一酸化炭素中毒が心配です。部品の劣化などでガスもれが発生すれば、ガス中毒や引火による火災が起こることもあります。特に2008年9月以前に購入したガスコンロには、安全装置がついていない可能性があるので注意してください。ガスを安全に使うためにも、古いガスコンロは早めに処分して、新しいものを購入しましょう。

2-3.ガスコンロの買い替えの目安

ガスコンロを修理するか買い替えるか悩むときは、以下を参考にしてください。

  • 寿命を過ぎた(約10年):買い替え
  • 故障したがメーカーの保証期間内:修理
  • 簡単な修理で直り、修理代金が安い:修理
  • 故障したがメーカーで修理不可能:買い替え

2-4.ガスコンロの寿命の前兆や故障に関する注意点

寿命の前兆となる現象が起きても、1回だけでなかなか再発しないこともあります。しかし、安心してはいけません。いきなり故障してしまうこともあるからです。寿命が近づいていることを確認したら、業者にチェックしてもらい、修理もしくは買い替えを考えてください。

3.古いガスコンロの処分方法について

古いガスコンロの処分方法について、主なものを詳しく解説します。それぞれのメリット・デメリットを理解し、適切な方法で処分してください。

3-1.主な処分方法を解説

古いガスコンロの処分方法について、メリットとデメリットを合わせて解説します。

3-1-1.自治体に依頼する

古いガスコンロは、不燃ゴミもしくは粗大ゴミとして自治体に処分してもらえます。ゴミの分類は自治体ごとに異なるため、必ず確認して正しく出しましょう。不燃ゴミの場合は、指定の曜日・時間に集荷場所に運んでください。粗大ゴミの場合は、自治体の粗大ゴミ受付窓口に連絡し、日時や場所の指定を受けましょう。なお、粗大ゴミの処分には、一般的に数百円程度の処分費用がかかります。コンビニなどで「粗大ゴミリサイクル券」を購入し、ガスコンロに貼り付けて指定場所に出しましょう。

  • メリット:回収費用が無料もしくは数百円程度と安い
  • デメリット:回収日時や場所を選ぶことができない・回収場所まで運ぶ必要がある

3-1-2.販売店の引き取り・下取り

ガスコンロを買い替える場合は、販売店の引き取りや下取りを利用できることがあります。販売店では、新規買い替えを促進するためにサービスとして行っていることが多いからです。まずは、販売店にサービスを利用できるか確認してください。利用可能な場合は、買い替えと同時に古いガスコンロを処分してもらえます。

  • メリット:買い替えと同時に処分できる・処分費用が無料となる場合が多い
  • デメリット:買い替え時だけのサービスである(処分だけの依頼はできない)

3-1-3.リサイクルショップに売る

使用感が少なく、正常に動作するガスコンロは、リサイクルショップに売ることができる場合があります。リサイクルショップの店頭に直接持ち込み、査定を受けましょう。買い取りできる場合は、その場でガスコンロを引き渡し、代金を受け取ることができます。

  • メリット:持ち込んですぐに査定してもらえる
  • デメリット:買い取り不可の場合は持ち帰る必要がある・業者の店頭に持ち込む手間がかかる

3-1-4.不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者では、使用感が少なく中古品として再販できるものは買い取りしてもらえる場合があります。また、故障しているものは買い取り対象外になるものの、資源リサイクルに回してもらえるでしょう。店頭持ち込み・宅配回収・出張回収など、複数の選択肢から便利な方法を選んで依頼しましょう。

  • メリット:故障しているものでも回収できる・状態のいいものは買い取りも可能
  • デメリット:買い取り対象品以外は基本的に回収費用が必要

3-2.ガスコンロの処分方法に関する注意点

ガスコンロの処分は、リサイクルできる方法で行うのがベストです。比較的新しく、まだ十分に使えるものは、中古品として再活用できます。故障しているものでも再生可能な金属が使われているため、資源リサイクルが可能です。処分方法を選ぶときは、費用面だけでなく、資源を大切にできるかどうかを考えてください。

4.ガスコンロの寿命や処分方法に関するよくある質問

最後に、ガスコンロの寿命や処分方法に関するよくある質問に回答します。それぞれの内容を参考にし、役立ててください。

Q.ガスコンロの寿命を縮める行為は?
A.食材や油の飛び散りをそのまま放置する・乱暴に操作するなどの行為が寿命を縮めます。こまめに掃除することと正しく操作することを心がけましょう。なお、使用頻度が激しい場合は、一般的な想定より早く寿命を迎えます。

Q.古いガスコンロを予備として保存しておくのはダメですか?
A.現時点ではまだ使える状態であっても、自宅保管を続けるうちにサビの発生などで劣化が進んでしまいます。将来使うタイミングがやってきても、正常に使えるかどうかは保証できません。古いガスコンロは、不要になった時点で処分し、適切にリサイクルすることをおすすめします。

Q.ビルトインタイプのガスコンロのメリットは?
A.ビルトインタイプのガスコンロは、見た目がスッキリしてスタイリッシュである点が大きなメリットです。また、ガステーブル型と比べて寿命が長めで掃除が楽な点も見逃すことができません。ビルトインタイプのガスコンロは、本体価格が6万円程度~と高いことと工事費用がかかる・設置できるキッチンのタイプが限られるなどのデメリットもあります。導入したいときは、業者によく相談してください。

Q.故障したガスコンロでもリサイクルできるのですか?
A.ガスコンロには、金属などの資源が多く使われています。分解して素材ごとに資源リサイクルに回すことが可能です。故障していても、問題なくリサイクルできるのでゴミとして処分せず、業者に回収してもらいましょう。

Q.ガスコンロを処分する業者を選ぶときのコツは?
A.以下のポイントを参考にして選ぶといいでしょう。

  • ガスコンロの処分費用がリーズナブル
  • 中古品として再販できるものは買い取りもしている
  • 故障したものでも資源リサイクルしている
  • 回収方法が便利(宅配回収や出張回収など)
  • 問い合わせなどの受け答えが親切で感じがいい
  • 古物商許可など得ている

まとめ

今回は、ガスコンロの寿命について、買い替え時期や処分方法を含めて詳しく解説しました。ガスコンロが寿命を迎えると、いつの間にか火が消える・異音や異臭がするなどの症状が現れることがあります。万が一、不完全燃焼を起こした場合は、一酸化炭素中毒になる可能性もあるのです。ガスコンロの寿命をきちんと見極め、早めに買い替えましょう。なお、買い替えに伴い、古いものが不要になります。不要になったガスコンロは、適切に処分してください。