エコフィールのメリット・デメリットは?仕組みや特徴を徹底解説!
2016/01/04
給湯器にはさまざまな種類があります。
最近では、“エコ”に特化した家電がたくさん出てきました。
給湯器を買い替える前に、さまざまな種類の給湯器をリサーチしておかなければなりません。
そこで、エコに注目した「エコフィール」の仕組みやメリット・デメリット、販売するメーカーと特徴について説明します。
給湯器の買い替えを検討している人は、ぜひ参考にしてください。
1.エコフィールの仕組み
新しい構造になっている「エコフィール」は石油給湯器の1つです。
灯油を燃やしてお湯を生み出しています。
それでは、詳しくエコフィールの仕組みについて紹介していきましょう。
1-1.基本的な仕組みは「石油給湯器」と同じ
「エコフィール」はエコに特化している給湯器です。
けれども、基本的な仕組みは「石油給湯器」と変わりません。
従来の石油給湯器は、灯油を燃やしてお湯をわかします。
エコフィールも灯油を同じです。
そして、温めたお湯はお風呂や洗面台などで使うことになります。
ただし、「エコ」に特化しているため従来の石油給湯器と異なる点があるので注意してください。
大きな違いは「熱効率」です。
お湯をわかすには給湯器の中にある「熱交換器」が必要になります。熱交換器があるからこそ、水をお湯に換えることができるのです。
変えるときに生まれるのが「エネルギー」になります。熱効率はお湯をわかす際に必要なエネルギーのことです。
1-2.エコフィールの優れた熱交換率
エコフィールの「熱交換率」は非常に優れています。
従来の石油給湯器とエコフィールでは「熱交換率」の違いが大きく異なるでしょう。
たとえば、水からお湯に換える際、100のエネルギーを使うとします。従来の石油給湯器では100のエネルギーに対して、およそ80のお湯しか作ることはできません。
しかし、エコフィールはおよそ95のお湯を生み出すことができます。
つまり、エコフィールのほうが少ないエネルギーでもお湯を作ることができるのです。水をお湯に変える必要なエネルギーは、灯油の量にも関係してきます。
エネルギーを消費すればするほど灯油も必要になるため、お金がかかるでしょう。
けれども、熱交換率に優れているエコフィールであれば灯油代も節約できるのです。
1-3.第2次熱交換器によって無駄な排出を減らす
エコフィールの仕組みは、「熱交換器」の数にあります。
メーカーや種類によって異なりますが、エコフィールには「第1次熱交換器」と「第2次熱交換器」の2つがあるのです。
従来の石油給湯器は1つの熱交換器で水からお湯に換え、不要になったエネルギーをそとに放出していました。
まだ、使えるエネルギーが勝手に流れていたのです。
けれども、エコフィールは第1次熱交換器で発生したエネルギーを再利用しています。第2次熱交換器によって無駄な排出を抑える仕組みです。
だからこそ、エコフィールの優れた熱交換率が生まれました。
また、バーナーに工夫をしているため、石油給湯器にありがちな「騒音」も出ません。深夜や早朝でも近所迷惑にならないので安心して使えるでしょう。
2.エコフィールのメリット・デメリット
2-1.「環境」にやさしく、「光熱費」が節約できる
エコフィールのメリットは、主に2つあります。
1つ目は「環境にやさしい」点です。
灯油を使ってお湯をわかす際、二酸化炭素が発生します。二酸化炭素は地球のオゾン層破壊や環境破壊にもつながるので環境に悪いです。
さらに、従来の石油給湯器は非常に熱交換率が悪い傾向があります。
熱交換率が悪いほど二酸化炭素の量も多くなるでしょう。
一方、エコフィールはエネルギーを無駄なく使用しているため、二酸化炭素の量がおよそ50%もカットできます。
地球にやさしい給湯器と言ってもいいでしょう。
そして、2つ目のメリットは「光熱費の節約」です。
新しい給湯器を購入する際、「光熱費」について考える人は多いでしょう。
エコフィールは熱交換率がよく、無駄なエネルギーを排出しません。
よって、エネルギー消費量が少なくなります。光熱費も節約できるのです。
2-2.設備コストの問題
エコフィールにはメリットしかないと思うでしょう。
しかし、「デメリット」もあります。
エコフィールの主なデメリットは「設置コストの問題」です。
一般的な給湯器の設置費用は、およそ12万円~になるでしょう。
一方、エコフィールのような高効率給湯器はおよそ19万円かかります。およそ7万円もコストがかかるため、断念する人は多いのです。
最近ではエコに注目している自治体が増えてきています。自治体によってはエコフィールの設置に対して“補助金”を出しているところもあるのです。
また、床暖房などの設置によってコストが低くなる可能性もあります。
自分たちの工夫しだいで設備コストを抑えることができるでしょう。
3.エコフィールを販売するメーカーと特徴
3-1.「NORITZ(ノーリツ)」のエコフィール
エコフィールはさまざまなメーカーから出ています。
メーカーによって特徴が異なるため、比較して自分に合ったものを見つけなければなりません。
さまざまな給湯器を取り扱っている大手「NORITZ(ノーリツ)」の特徴を見ていきましょう。
ノーリツの特徴は、主に3つあります。
1つ目は“エコスイッチ”です。
お湯の温度や量を自動で制御してくれます。わざわざ私たちが設定しなくても調節できるため、手間がいりません。
2つ目は“エネルック機能搭載リモコン”です。
エネルック機能搭載リモコンとは、画面に使用・節約状況を示してくれる機能になります。節約状況が一目でわかるので非常に便利です。
そして、最後の3つ目は“高い消音効果”になります。
3つの消音器が入っているため、お湯をわかす「音」が気になりません。
3-2.メーカーによって異なる機能
代表的なメーカーは「NORITZ(ノーリツ)」になりますが、ほかにもさまざまなメーカーがあります。
メーカーによってついている機能も異なるので注意しなければなりません。
たとえば、追いだき機能やエコ機能などたくさんあります。
また、エコフィールにも機能だけでなくタイプにも種類があるので注意してくださいね。
フルオート・給湯専用・標準タイプなど家庭のライフスタイルに合ったエコフィールを選びましょう。
できるだけ費用を抑えたい人は、設置業者の選び方に注目してください。
設置業者によってはセットパックとして安く提供しているところがあります。
失敗しない給湯器を買い替えるには、設置業者や給湯器を比較するための「時間」が必要です。
余裕をもって給湯器の買い替えをしていきましょう。
4.まとめ
エコフィールの仕組みやメリット・デメリット、販売するメーカーと特徴について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
熱交換率に優れているエコフィールは、従来の石油給湯器よりもメリットが大きいです。光熱費の節約、地球にやさしい給湯器と言えるでしょう。
設置コストはかかりますが、補助金を上手に利用すれば問題ありません。
また、設置業者によっては安いプランで提供しているところもあります。
さまざまなメーカーのエコフィールや設置業者を比較して、自分たちに合っているところを選びましょう。
何よりも比較することが失敗しないコツになります。