ガス給湯器と電気給湯器を徹底比較! それぞれの長所・短所は?
2015/09/23
2019/03/25
今は給湯器にもガス給湯器と電気給湯器の2種類がありますね。これから給湯器の設置や交換などを考えている人は、どっちの方がお得なのか、長所と短 所はどうなのかなど、さまざまなことを比較したいことでしょう。
そこで、この記事ではガス給湯器と電気給湯器の仕組みや、それぞれの長所と短所についてご 紹介していきます。これから給湯器の取り付け・交換をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1.ガス給湯器と電気給湯器、それぞれの仕組み
まず、ガス給湯器と電気給湯器それぞれの仕組みはどうなっているのでしょうか。ここでは、それぞれの仕組みについて簡単にご紹介します。
1-1.ガス給湯器の仕組み
ガ ス給湯器とは、その名前のとおりガスによってお湯を沸かし、供給するものです。ガスを燃焼させて熱を起こすことで、水をお湯にしている機械といえば分かり やすいでしょうか。そして、このガス給湯器には2つの種類があります。1つは貯湯式のガス給湯器、もう1つは瞬間式のガス給湯器です。それでは、それぞれ の仕組みについてご紹介していきましょう。
貯湯式のガス給湯器
100リットルから300リットルの水 をガスによる力で沸きあげるタイプの給湯器です。大きな鍋に水を入れてお湯を沸かすときと同じような仕組みといえば分かりやすいでしょうか。貯湯されてい る水の温度が、決められた温度になると自動で消火します。そして、温度が下がってくると再び決められた温度になるまでガスによって温められる…という仕組 みです。
瞬間式のガス給湯器
水が流れている金属のパイプに、ガスによる火をさらすことで、中の水を温 めるという仕組みの給湯器です。温度の調節はガスの量によって行われます。温度を下げたいときはガスの量が減り、温度を上げたいときはガスの量が増えるの です。また、水の増減によっても温度調節を行うことができます。水の量が増えれば温度が下がり、水の量が減れば温度が上がるといった仕組みです。
1-2.電気給湯器の仕組み
電 気給湯器は、ガス給湯器と違って電気で水を温めてお湯にするという仕組みの給湯器です。基本的に、電気給湯器の貯湯タンクには、一定量の水が蓄えられてい ます。そのため、仮にお湯を使ったとしても、使った分の水が補給されるので、なくなってしまう心配はありません。このような仕組みであるため、災害などで 万が一断水してしまった場合でも、タンクの中にある分であれば非常用水として活用することができるのです。
2.ガス給湯器と電気給湯器、それぞれの長所・短所
ガス給湯器と電気給湯器、それぞれの仕組みについてはお分かりいただけたことと思います。では、次にそれぞれの長所・短所についてを比較してみましょう。
2-1.ガス給湯器の長所
まず、ガス給湯器の長所についてご紹介します。長所については、次の通りです。
- コンパクトなタイプが多く、設置場所に困ることがない
- 使う必要があるときに使う分だけ沸かす仕組みになっているため、お湯切れやロスがない
- お湯はいつも沸き立てで清潔
- 給水管に直結しているため、勢いがある
以上が、ガス給湯器の長所となります。
2-2.ガス給湯器の短所
次に、ガス給湯器の短所についてご紹介しましょう。
- ガスの火で燃焼している部分が劣化しやすい
- 機器の寿命はおよそ10年と短い
- 使うときにガスが燃焼する上にファンが回るため、独特な音がする
以上が、ガス給湯器の短所となります。
2-3.電気給湯器の長所
それでは、電気給湯器の長所について見ていきましょう。
- ガス給湯器のように燃焼させる仕組みではないため、劣化しにくい
- 機器の寿命はおよそ20年と長い
- タンクに一定量のお湯が貯(た)められている仕組みなので、いざというときに非常用水として使える
- ガスを燃焼させたりする必要がないため、音がなく静か
以上が、電気給湯器の長所となります。
2-4.電気給湯器の短所
次に、電気給湯器の短所についてご紹介していきましょう。
- タンクに貯蔵されている一定量以上のお湯を使った場合、不足してしまう
- ある程度お湯を貯(た)めておくタンクの設置も必要になるため、ガス給湯器よりも場所をとることになる
以上が、電気給湯器の短所となります。
まとめ
ガス給湯器と電気給湯器、それぞれの仕組みや長所と短所について比較しました。それでは、今回ご紹介したことをおさらいしてみましょう。
- ガス給湯器の仕組み
- 電気給湯器の仕組み
- ガス給湯器の長所・短所
- 電気給湯器の長所・短所
こうして比較してみると、ガス給湯器と電気給湯器それぞれに違った特徴があることが分かります。設置する家のスペースなどによっても、どちらの方が良いのか左右されることになりますので、双方を比較してじっくり検討していくと良いでしょう。