シャワーの水漏れはどう対処する?修理前に知っておくべき6つのこと
2016/10/20
2016/10/31
「シャワーの水漏れに困っている」というとき、まず考えるのが修理か交換でしょう。原因や症状によっては、自分で修理できる場合もあります。しかし、そうでない場合は業者に修理または交換を依頼する必要があるでしょう。この記事では、シャワーが水漏れを起こしているときの対処法や交換方法などをまとめて解説しています。修理か交換か、自分でできるのか業者に依頼するべきなのか、迷ったときはぜひ参考にしてみてください。
- シャワーの種類と水漏れの原因
- シャワーの水漏れ、どう修理する?
- シャワーの水漏れ、交換が必要な場合
- シャワーの水漏れを予防するには?
- シャワーの水漏れ、修理や交換について
- シャワーの水漏れにかんするよくある質問
この記事を読むことで、水漏れがなぜ起きたのか、どのように対処すべきなのかがわかります。早めに対処して快適なシャワータイムを取り戻しましょう。
1.シャワーの種類と水漏れの原因
まずは、シャワーの種類や水漏れの原因・耐用年数について解説します。
1-1.シャワーヘッドの種類
シャワーの種類によって水漏れを起こしやすい場所や原因が変わってきます。そのため、まずは自宅のシャワーがどの種類のものなのか調べる必要があるでしょう。
1-1-1.塩素除去タイプ
水道水には塩素が含まれています。残留塩素には雑菌の繁殖を防ぐ効果があるためです。しかし、塩素を含んだ水を長時間吸収するのは、肌にとってよいことではありません。そこで、塩素を除去してくれるシャワーヘッドの登場です。塩素対策用のシャワーには、除去タイプと緩和タイプがあります。除去タイプのヘッドは、フィルターをとおして有害物質をほとんど除去してくれるものです。そして、緩和タイプでは、遠赤外線の力で水を活性化し、塩素を減らすというしくみになっています。
1-1-2.節水タイプ
シャワーを浴びる機会が多くなると、当然水道代が高くなります。シャワーを浴びるときは水を出しっぱなしの状態にするため、もったいない気がするものですよね。そこで、節水タイプのシャワーヘッドというものがあります。水の使用量を半分以下に抑えることもできるため、このタイプを使っている家庭も多いでしょう。
1-1-3.マイクロバブルタイプ
シャワーヘッドからミクロの泡が出るタイプです。肌への刺激が少なくなることから、敏感肌の人でも安心して使用できます。洗浄効果が高いため、シャンプーやボディーソープを減らすことにもつながると評判です。
1-2.水漏れを起こす主な原因
シャワーが水漏れを起こす原因には、主に以下の3つがあります。
- 残留水
- バルブの故障
- ヘッド本体の故障
ヘッド内にある残留水が原因の場合は、シャワーが出る部分を上に向けると水漏れが止まります。修理や交換を検討する必要はないでしょう。問題はそのほかの原因があるときです。この方法でも止まらないようなら、対策を考えなければなりません。
1-3.水漏れを起こしている場所は?
残留水が原因でない場合、水漏れを起こしているのはほとんどバルブやヘッド本体の故障が原因です。この場合、新しいものに交換することで問題は解決します。バルブやヘッドの交換作業は比較的簡単であるため、自分で行うことも可能です。そのほかにも、接続部分の緩みや部品の劣化が原因になっていることもあります。まずは、どこが原因で水漏れを起こしているのか、確認することが大切です。
1-4.シャワーの耐用年数は?
一般的なシャワーの耐用年数は10年前後と言われています。もちろん、使用頻度や使い方にもよるでしょう。しかし、普通に使っていても10年経過したあたりから不具合が発生しやすくなります。水漏れを起こすようになったなど気になる症状が現れたときは、購入から何年経過しているか思い出してみてください。10年以上たっているなら、そろそろ交換を検討すべきタイミングと言えるでしょう。
2.シャワーの水漏れ、どう修理する?
水漏れを対処する方法は、修理か交換のいずれかです。まずは、修理する方法について解説します。
2-1.どこを見るべきか?チェックポイント
まずは、修理が可能かどうかを見極める必要があります。たとえば、シャワーヘッドとホースの付け根付近から水漏れしている場合は、接続部分のパッキンが劣化していることが原因です。パッキンは10年前後で老朽化してくるため、交換することで改善が可能でしょう。また、シャワーホースからの水漏れは、ホースを取り替えることで修理が可能です。パッキンやホースはホームセンターでも購入できるため、自分で修理することもできるということを覚えておきましょう。
2-2.自分で修理する場合
では、自分で修理する場合の方法・メリットデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
2-2-1.修理する方法
接続部分のナットやバルブが緩んでいる場合は、簡単に自分で修理することができます。ハンドルを取り外し、ナットやバルブが緩んでいないか確認してみてください。部品の緩みが確認できない場合は、交換が必要になります。また、シャワーホースにヒビや穴を発見した場合は、ビニールテープやシリコンのシーリング材でふさいで応急処置をしておくようにしましょう。
2-2-2.メリットデメリット
水漏れを自分で修理するメリットは、何と言っても費用が安いという点でしょう。部品や工具はホームセンターでそろうものばかりであるため、うまくいけば数百円で修理が可能です。また、業者に依頼するとその時間帯は家にいなければなりません。自分で修理するなら、そのために時間を作る必要はないのです。自分の都合に合わせて修理できるため、この点も大きなメリットと言えるでしょう。しかし、難易度が高い箇所だと自分で修理するのは不可能です。また、素人の場合は時間と手間がかかるため「業者に依頼した方が早い」という人もいるのではないでしょうか。間違った修理は2次災害を引き起こす可能性もあるため、自信がない人にはおすすめできません。
2-3.業者に依頼する場合
では、業者に依頼する場合はどうでしょうか。どこに依頼するのか・料金はいくらかかるのか、まとめて解説します。
2-3-1.どこに依頼するのか?
水漏れの修理は、水道修理屋さんや専門業者に依頼することになります。そのような業者は全国にたくさんあるため、できるだけ信頼できる業者を選ぶ必要があるでしょう。水漏れはきちんと対処しないと2次被害を引き起こす可能性があります。
2-3-2.料金はどのくらい?
一般的に、水漏れ修理にかかる費用の相場は8,000円~10,000円程度だと言われています。しかし、業者によって異なるため、事前に見積もりを確認しておきましょう。複数の業者に見積もりを依頼し、比較することで相場を知ることができます。
2-3-3.メリットデメリット
業者に修理を依頼するメリットは「確実に直すことができる」という点でしょう。簡単な作業とはいえ「自分で直す自信がない」という人も多いと思います。専門的な知識や道具を持つ業者であれば安心ですよね。その反面、費用がかかるというデメリットがあります。部品をホームセンターで購入して自分で修理するよりずっとお金がかかるため、どちらを選択するべきか判断に迷うところでしょう。
2-4.注意点
「自分で修理できる」と思っても、症状によっては不可能な場合もあります。水漏れ箇所が特定できない・サビがひどくて分解できないというときは、業者に依頼するようにしましょう。無理をして自分で直すと水漏れが余計ひどくなることもあります。
3.シャワーの水漏れを交換する場合は?
次に、水漏れを交換する方法について解説します。交換するべきポイントや方法にはどのようなものがあるのでしょうか。
3-1.何を交換するのか?
水漏れがどこから起こっているのか確認してみてください。バルブ部分からの水漏れが確認できた場合は、部品を交換することで水漏れは改善します。また、シャワーホースやシャワーヘッド本体からの水漏れである場合は、それぞれ新しいものに交換する必要があるでしょう。
3-2.自分で取り替える方法
自分で交換作業を行う場合に用意するものや方法をまとめてみました。
3-2-1.用意するもの
取り替える箇所や状態にもよりますが、主に以下のものを用意しておくと便利です。
- ドライバー
- モンキーレンチ
- プライヤー
- ピンセット
- カッターナイフ
- 補修部品
3-2-2.取り替える手順
バルブの故障が原因である場合は、以下のような手順で修理します。
- 元栓を閉めて水を止める
- ハンドルとナットを取り外す
- バルブの軸が見えたら引き抜く
- 新しいバルブと交換し、逆の手順で再び組み立てる
次に、シャワーヘッド本体が故障している場合です。
- ヘッドをホースから取り外す
- 新しいシャワーヘッドのサイズに合わせてアダプターを交換する
- 新しいヘッドを取り付ける
最後に、シャワーホースを交換する手順をご紹介します。
- シャワーホースを蛇口の根元から取り外す
- 古いゴムパッキンを取り外す
- 必要に応じてアダプターを取り付ける
- 新しいシャワーホースを取り付ける
3-3.業者に依頼する場合
交換作業を業者に依頼した場合、パッキンの交換には5,000円前後、ヘッドやホースの交換には10,000円以上かかるのが相場です。自分で交換する場合と比較して10,000円程度高くなるため、その点がデメリットと言えるでしょう。しかし、業者に依頼すれば時間も手間もかけずに水漏れを直すことができます。「お金がかかってもよいので確実に直したい」という人は、業者への依頼を検討するべきでしょう。ただし、前述したとおり業者選びには注意が必要です。しっかりと対応してくれる業者を選ぶようにしてください。
4.シャワーの水漏れを予防するには?
普段から気をつけておくことでシャワーの水漏れを予防することが可能です。どのようなポイントがあるのかご紹介しましょう。
4-1.定期的な掃除で水漏れを未然に防ぐ
シャワーの水漏れを予防するためには、日ごろのお手入れが非常に大切になります。シャワーヘッドやバルブを定期的に分解して、部品の緩みがないか、劣化していないかを確認しておきましょう。状態が悪くなると簡単に修理できなくなってしまいます。また、水漏れの原因がシャワーヘッドの目詰まりである可能性もあるでしょう。水垢(みずあか)がたまって流れが悪くなることもあるため、歯ブラシなどを使って詰まりを解消しておく必要があります。
4-2.そのほかのポイント
掃除以外にも、水漏れを防ぐためにやっておくべきことは以下のとおりです。
- シャワーヘッドやホース内の残留水を定期的に抜く
- シャワーを使っていないときは止水栓を閉める
特に、使用時以外は止水栓を閉めて水の流れを止めておくことで負担を少なくすることができます。シャワー自体の老朽化を抑えることができるため、忘れずにやっておくとよいでしょう。
4-3.注意点
予防するために日ごろから注意していても、水漏れが起きてしまうことはあります。そうなったときは、まず水の流れを止めて冷静に原因を突き止めましょう。水を出しっぱなしにしていると慌ててしまい、判断力が失われてしまいがちです。そして、自分で修理できるのか、業者に依頼するべきなのかを判断してください。
5.シャワーの水漏れ、修理や交換について
シャワーの水漏れに対応するために、部品の購入場所や業者選びのポイントをまとめてみました。
5-1.部品や本体の購入場所は?
部品や本体を交換する場合、新しいものはホームセンターなどで購入することができます。シャワーヘッドやホースは数千円で購入可能です。メーカーによって接続部分の型が異なるため、事前にきちんと確認しておいてください。シャワーホースをお店まで持って行き、合うものを選んでもらうのもよいでしょう。
5-2.修理・交換業者選びのポイント
修理や交換を依頼する業者は、以下のようなところを選ぶようにしましょう。
- ホームページに料金を明確に表示している
- 実績があり施工数が豊富である
- 事前に見積金額を出してくれる
- 業者の所在地や電話番号を明記している
- 口コミの評判がよい
特に、実際にその業者を利用した人たちの口コミをチェックすることは大切です。信頼できる業者かどうかを見極める参考になるため、ぜひ検索してみてください。
5-3.業者に依頼する際の注意点
業者を選ぶ際には、対応エリアや営業時間もしっかりとチェックしておきましょう。エリア外だと対応してもらえないため注意が必要です。また、24時間対応の業者を選ぶときは、必ず料金を確認しておきましょう。深夜と日中では料金が違う場合もあります。水漏れが起こると気が動転しがちで冷静な判断ができなくなるものです。そういうときこそ落ち着いて、しっかりと確認することが必要でしょう。
6.シャワーの水漏れにかんするよくある質問
「シャワーの水漏れで困っている」という人が感じるであろう疑問とその回答をまとめてみました。
6-1.シャワー水栓のメーカー保証は何年ですか?
A.通常、水栓器具の保証期間は2年間です。延長保証制度を適用している場合は5年間保証の場合もあるでしょう。
6-2.シャワーヘッドにヒビが入ってしまいました。接着剤で水漏れを止めることはできますか?
A.応急処置としては可能です。しかし、時間がたつと水漏れしてくるケースが多いため、やはりヘッドの交換をおすすめします。
6-3.混合栓から水漏れしている場合はどうしたらよいですか?
A.混合栓からの水漏れは、部品の劣化が原因であることがほとんどです。新しい部品と交換してみてください。この方法でも改善されない場合は、混合栓自体を新しいものに交換する必要があります。
6-4.シャワーホースはどのくらいで交換するべきですか?
A.シャワーホースはほかの部品に比べて劣化が早く、5年程度で交換することが望ましいと言われています。寿命は使用頻度や使い方によっても異なるため、普段から不具合がないか確認しながら、交換時期を見極めましょう。
6-5.賃貸物件の場合、シャワーの交換は勝手に行ってもよいのでしょうか?
A.基本的には、大家さんに無断で交換を行うことはおすすめできません。事前に事情を説明して了承を得てからにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。シャワーの水漏れが起こる原因や対処法をまとめて解説しました。水漏れを放置しておくと水道代が高くなるだけでなく、シャワーの劣化がどんどんすすんでいきます。自分で修理や交換を行うのか、業者に依頼した方がよいのかを見極めるためにも、ぜひこの記事を参考にしてください。すぐに快適なシャワータイムを取り戻すことができるはずですよ。