朝風呂のメリット・デメリットは?実は怖い?健康への影響や危険性も?!
2015/11/10
2019/11/22
朝、お風呂に入ることで目を覚ましてすっきりとした気分で1日をスタートさせる。このような人は多いことでしょう。確かに、朝に入浴すれば寝汗なども流せて気持ちがいいものです。しかし、朝風呂はメリットばかりではありません。入り方によってはデメリットもあり、命の危険についても指摘されています。注意点を知らずに朝風呂を習慣にしていると、健康に悪影響を受けることもあるのです。
そこで今回は、朝風呂のメリットとデメリットを解説します。注意点を守って安全に入浴しましょう。
この記事を読めば、安全な朝風呂の入り方が分かります。朝風呂を習慣にしている人は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
1.朝風呂のメリットは?
朝風呂にはどのようなメリットがあるのでしょうか。単に「気持ちよい」というだけではないのです。
1-1.体が目覚める
人は寝ている間、リラックスした状態にあります。朝になっても、簡単にその状態から抜け出すことはできないでしょう。眠っているときは、リラックス作用をコントロールする副交感神経が優位な状態にあります。このときの体は完全なお休みモード。血行も滞りやすくなります。そして、朝になって太陽の光を浴びることで、行動をコントロールする交感神経が優位になるのです。
目覚めたときに血液も動き出します。しかし、血液が流れだした反動で腰痛や頭痛が生じる場合も。そんなとき朝風呂に入ると体温が上がり、血管が広がります。血液の流れがスムーズになり、腰痛や頭痛といった症状を引き起こさずに済むでしょう。そして、自然と体にスイッチが入ります。すぐに活動できる状態を迎えることができるでしょう。気分がスッキリすることで、1日の始まりが快適になるというメリットもあります。
1-2.痩せやすくなる
朝風呂は代謝が良くなります。1日の始まりを代謝のよい状態で迎えることができ、痩せやすくなる効果が期待できるでしょう。脂肪が燃えやすくなるだけでなく、余分な脂肪をためにくくなるというメリットもあります。
1-3.臭いが気にならなくなる
朝風呂に入る理由として意外と多いのが「体の臭いを消すため」というもの。特に夏場は、寝ている間にたくさんの汗をかきます。そのままの状態で会社に行くのは抵抗がある、という女性も多いでしょう。朝風呂に入ることで臭いの原因となる汗を流し、スッキリとした状態で活動を始めることができます。
2.朝風呂のデメリットは?
メリットの多い朝風呂ですが、実はデメリットも少なくありません。注意しなければ危険な場合もあるため、ぜひチェックしておいてください。
2-1.睡眠の質が低下する
就寝前にお風呂に入ることは、睡眠の質を高めることにつながります。眠れないときに長めにお風呂に浸かることで入眠しやすくなるのです。入浴には、不眠の大敵である冷えを解消し、血液の流れをよくする効果があります。
就寝前にお風呂に入ることで睡眠の質が高くなるでしょう。睡眠は、私たちが健康に過ごすうえで非常に大切なものです。脳と体の疲れやストレスを取り除き、ホルモンを分泌して再生する役割があります。睡眠の質が悪くなることで、いつまでも疲れが残り、集中力や注意力が低下してしまうのです。
そういった意味でも、朝風呂より夜寝る前のお風呂の方がおすすめでしょう。
2-2.頭皮や肌に負担がかかる
「朝風呂は抜け毛の原因になる」という話を耳にしたことがありませんか? 髪の毛を洗わず、汚れたままの状態で寝てしまっていることに問題があります。寝ている間に分泌される成長ホルモンにより、頭皮の細胞を新しく入れ替えるのです。そして、老廃物の排出を促します。このとき頭皮に汚れがあると細胞の入れ替わりがうまくいかなくなるのです。その結果、髪の毛に大きな負担を与えてしまうことになります。
また、寝起きは毛穴が開いている状態であるため、熱いお湯を直接浴びることで頭皮はダメージを受けることになってしまうでしょう。もちろん、頭皮だけでなくお肌にも負担がかかります。肌にたまった汚れを落とさずに寝るとターンオーバー機能が働きにくくなるのです。いつまでたっても古い角質のままであるため、乾燥やニキビなどのトラブルが起こりやすくなるでしょう。
2-4.ヒートショックの危険性も
短い時間で血圧が上がったり下がったりすることをヒートショックと言います。暖かい室内から冷えた浴室、冷えた浴室から暖かいお湯への移動など、急激な温度変化はヒートショックの原因です。
急激な温度変化に対応するために、皮膚の表面から熱が逃げないように血管が収縮し、その際に震えが起こり、血圧が上昇します。ヒートショックは心臓に大きな負担を与え、最悪の場合、死に至ることもある恐ろしい症状です。
寝起きは睡眠中の不感蒸泄により水分が失われており体温も低下しているため、ヒートショックを起こす可能性が夜よりも高くなります。
3.朝風呂を安全にする方法
最後に、朝風呂を安全にする方法をご紹介します。朝風呂のデメリットを避けるためにはどうしたらよいのでしょうか。
3-1.水分を補給する
入浴中は汗を大量にかくため、血液中の水分が減り、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。心筋梗塞や脳梗塞を予防するためにも、入浴前にはしっかりと水分補給をしましょう。
3-2.最初はぬるめのお湯で
前述したとおり、いきなり熱いお湯に入ると血管や心臓に大きな負担がかかります。朝風呂に入る際は、最初は40度程度のぬるめに設定してください。少しずつ体を慣らしていき、徐々に温度を上げていくとよいでしょう。最後までぬるめのお湯に入るのはおすすめできません。副交感神経が働き、まったりモードになってしまうでしょう。
朝から活動的になりたいなら、42度以上まで温度を上げていくのがおすすめ。交感神経が活性化し、朝からモチベーションが上がるでしょう。
3-3.浴室と脱衣所を温めておく
急激な温度変化を避けるために、浴室と脱衣所を同じように温めてから朝風呂に入りましょう。ヒートショックは、死に至る可能性もある危険な症状です。特に冬場は、浴室と脱衣所の温度を確認することを忘れないでください。
朝風呂のメリット・デメリットまとめ
朝風呂のメリットとデメリットをご紹介しました。
- 朝風呂のメリット
- 朝風呂のデメリット
- 朝風呂のコツ
「朝風呂のメリットとデメリットを知りたい」「朝風呂は危険なのか?」という人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
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