お風呂で傷がしみる!痛みを和らげる怪我対処法
2015/12/17
2023/03/22
お風呂に入ると、傷口がある場合、痛みを感じることがあります。特に子供の場合、嫌がってしまうこともあります。しかし、傷口がしみない入浴法を知っておくと、傷が治るまでお風呂に入ることができます。
本記事では、なぜ傷口が痛むのか、しみる傷としみない傷の違い、そして傷口がしみない入浴法について解説します。簡単な方法ですが、傷口がしみない入浴法を実践すれば、お風呂の時間も快適に過ごすことができます。
ぜひ、本記事を読んで、傷口がしみない入浴法を身につけましょう。
1.お風呂で傷がしみる理由
切り傷ができてお風呂でしみた経験がある人は多いでしょう。そもそも、なぜ傷がお風呂でしみるのか、その原因を考えてみたことはありますか?
その理由は、浸透圧によるものです。お風呂やシャワーには水道水を使用します。つまり、真水です。真水は普通に使う分には問題ありませんが傷に当てると痛みを感じます。
浸透圧によって圧の低い真水が、圧の高い体へと移動する際に、細胞が水を吸って膨張するのです。この仕組みが、痛みの原因になります。鼻に真水が入ると痛みを感じるのも、同じ理由からなのです。
2.傷がしみない入浴法
では、お風呂に入っても傷がしみにくくなる方法をいくつかご紹介します。
2-1.液体タイプの絆創膏を貼る
最近は、細菌や水の侵入を防ぎながら傷の治りを早める絆創膏が人気を集めています。傷をぴったり覆ってガードする液体タイプの絆創膏がおすすめ。水が傷に触れないため、しみることはありません。そもそも、液体タイプの絆創膏とはどのようなものなのでしょうか。
絆創膏の役割は「傷口をふさいで感染症などを防ぐこと」であり、塗る液体タイプのものでも同じことです。液体タイプの絆創膏の場合、傷口に覆いかぶさって固まるため、かさぶたを素早く作るのと同じ効果が得られます。
液体絆創膏が固まってしまえば傷口を完璧に覆ってくれます。水に強く、傷口を密閉してくれる液体絆創膏は、入浴時に使える便利なアイテムと言えるでしょう。
2-2.油性クリームを塗る
液体絆創膏の効果は抜群ですが、値段が高いというデメリットがあります。「高い絆創膏なんてもったいない」という人には、家にあるもので代用する方法がおすすめです。
その方法は、油性クリームを使うこと。オリーブオイルやワセリンなど、家にある油性クリームなら何でもよいでしょう。油性クリームを傷口に塗ってから入浴してみてください。クリームの油分が水をはじき返すため、傷口にお湯が直接触れにくくなるのです。
元気盛りの子供がいる家庭では、傷を作って帰ってくることも日常茶飯事でしょう。できるだけコストをかけずに済む方法として、ぜひ知っておいてください。
2-3.しみない洗剤を使う
湯船では何とかなっても、いざ体を洗うときになると傷口が洗剤に触れるとしみてしまいます。傷口を洗わないように気をつけていても、洗剤が触れただけでも痛くなってしまうでしょう。
そこで、できるだけ刺激の少ない洗剤を使うことをおすすめします。一般的なボディーソープには界面活性剤が入っており、洗浄力を高める分、肌への刺激が強くなってしまいがちです。
赤ちゃんの体を洗うときに使うような低刺激の洗剤を用意しておきましょう。ケガをしたときや肌の調子が悪いとき用に1つあると便利です。
2-4.お風呂の温度をぬるめに設定する
傷口があるときは、できるだけお風呂の温度をぬるめに設定するようにしましょう。熱いお湯は傷口への刺激を強くしてしまいます。しみて痛みを感じやすくなるため、温度設定に気をつけるようにしてください。
シャワーのときも同じです。「普段熱めのお風呂に入っている」という家庭も、家族に傷がある人がいるときは注意してください。40度以下の温度がおすすめです。
3.アトピー傷に効果的な入浴方法
アトピー体質の人は、お風呂上がりに症状が悪化しやすいものです。アトピー傷ができてしまっている人は、特に入浴がつらいものになってしまいますよね。そこで、アトピー傷に効果的な入浴方法をご紹介しましょう。
3-1.お湯の温度を37~38度の低めに設定する
「入浴前は何ともなかったのに、お風呂から上がるとかゆくなったり傷口が痛んだりする」という人は多いでしょう。
その原因は、お湯や水による刺激がアトピー肌に加わるためです。アトピー患部は、温めすぎると余計にかゆみが増します。普段から40~44度程度でシャワーや入浴をしている人は、お肌への刺激だけでなく体を温めすぎているのです。なるべく体温に近い温度にすることで体を温めすぎずに済むでしょう。気持ちよく汗を洗い流す程度にしておいてください。
3-2.シャワーの水圧を半分にする
通常のシャワーだとアトピー肌には刺激が強すぎます。皮脂を過剰に落としてしまう原因にもなるため、シャワーが患部に当たると非常に痛みを感じることになるでしょう。シャワーの水圧を半分程度に抑えることで傷口にシャワーが当たっても痛くなることはないはずです。ゆっくり洗うことにもつながるため、結果としてアトピー肌に優しい洗い方と言えるでしょう。
3-3.市販のボディーソープで洗わない
前述したとおり、傷がある場合に市販のボディーソープで体を洗うと痛みを感じやすくなります。市販のボディーソープは洗浄成分が強いため、お肌の弱いアトピー体質の人にはよくないのです。
アトピー肌でも安心して使える洗剤を使うようにしましょう。お風呂上がりのつっぱり感がなくなり、乾燥しにくいお肌を手に入れることができるはずです。アトピー傷の痛みやかゆみを感じることも少なくなりますよ。
まとめ
本記事では、切り傷やアトピー傷などの痛みなどがあって入浴する際のしみない入浴法を紹介しました。工夫しだいで軽減することができます。傷口が痛いとお風呂に入ることができないという方にとって、この記事が少しでも役に立てば幸いです。
また、健康や美容に役立つ記事もたくさんありますので、ぜひブログを読んでいただき、自分自身や家族の健康や美容に役立つ情報を得ていただければと思います。