エコキュートの仕組みや種類は? 知っておきたい基礎知識
2015/12/10
2019/08/06
エコキュートの仕組みや種類など、基礎知識について知りたいと思っていませんか? 最近はオール電化などが普及するようになって、エコキュートを取り入れようか悩んでいる人も多いようです。
そこでこの記事では、エコキュートの仕組みや種類についてご紹介していきましょう。これからエコキュートの設置を考えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
1.エコキュートの仕組み
最近、巷で流行っているエコキュート。一体どのようなもので、どのような仕組みを持っているのでしょうか。ここでは、エコキュートの仕組みについて具体的にご紹介します。
1-1.エコキュートとは?
エコキュートとは電気給湯器の一種で、空気の熱を利用することでお湯をわかす仕組みとなっています。正式な名前は自然冷媒ヒートポンプ給湯器と言われており、ヒートポンプの技術を利用してお湯をわかす給湯器です。
エコキュートを設置した場合、ヒートポンプユニットとタンクが必要となります。前者は外部から空気を取り込むための装置で、後者はお湯をためておく場所となるところです。外部から取り込まれた空気は、電気の力によって圧縮します。その結果出た熱を利用して、水を温め、お湯にするのです。
1-2.どうして空気でお湯をわかせるのか?
空気でお湯を作り出すと言っても、あまりパッとしないですよね。そこで、どうして空気によって熱が作り出されるのかをお話していきましょう。
基本的に、空気は圧縮されると熱を持つという特徴があります。圧力鍋を想像してみてください。圧力鍋を使うと、鍋の中が非常に高温になりますよね。これは、中の空気が圧縮されるために起こる現象です。つまり、エコキュートで使われているヒートポンプ技術も、これと同じような仕組みとなっています。
2.エコキュートの種類
ひとくちにエコキュートと言っても、いろいろな種類があります。そこで、ここではエコキュートの種類についてご紹介していきましょう。
2-1.フルオートタイプ
一般的なフルオートタイプとなります。フルオートなので、浴槽の保温や足し湯はもちろんのこと、お湯を張ったりするのも全自動で行ってくれるのが特徴です。
2-2.高圧フルオートタイプ
一般的なフルオートタイプに比べると、シャワーの勢いが強いタイプになります。基本的に、台所の蛇口と浴槽のシャワーなど同時に使うと両者の水の勢いが弱まってしまう傾向があるでしょう。しかし、この高圧フルオートタイプなら、同時使用した場合でも勢いの良いシャワーを使うことができるため、便利です。そのほか、台所を2階に作る場合でも、安定してお湯を出すことができるのも特徴の1つと言えるでしょう。
2-3.給湯専用タイプ
このタイプだと、蛇口からお湯が出るだけとなります。つまり、上記でご紹介したような、お風呂に自動給湯を行うなどのシステムがないタイプとなるわけです。
3.メーカー別の比較について
エコキュートも、メーカーによってさまざまなものがありますね。いろいろなメーカーがあるため、「どれを選べばいいの…? 」と、困惑してしまう人も多いでしょう。そこで、ここでは各メーカーの特徴について簡単にご紹介していきます。
3-1.三菱
三菱電機と言えば、日本でも大手で有名な電機メーカーの1つですね。そんな三菱から出ているエコキュートには、ユニークな機能があると言われています。たとえば、お湯が張られた浴槽に入浴しているとき、浴槽全体に気泡を満たしてくれるのです。これによって、リラックスした入浴を楽しむことができます。
また、浴槽の栓を抜いてお湯を流すとき、お風呂の配管も気泡によって掃除してくれる機能もあるので便利です。そのほかにも、ツイン湯温コントロールと言って、台所で使うお湯とお風呂場で使うお湯の温度設定を個別にできる機能も持っています。
3-2.パナソニック
パナソニックのエコキュートは、とにかく知能が高いことで有名です。お風呂場に人が入ると、センサーでそれを察知し、設定されている温度まで、自動でお湯をわかしてくれる機能があります。
また、お風呂のお湯にミネラルを加えてくれるという機能もあるため、美肌効果も期待できると言われているのです。肌の状態が気になる女性にとっては、とても嬉しい機能と言えるでしょう。
3-3.日立
日本国内の電機メーカー業でも、売り上げがトップクラスと言われている日立。そんな日立から出ているエコキュート最大の特徴は、ナイアガラ出湯です。これは、お風呂のシャワーの出を強力にするというもので、エコキュート全体にありがちな水圧の弱さを補ってくれます。
また、台所などで同時使用した場合の水圧の低下も起こりにくいと言われているのです。とにかく強力なシャワーを使いたい人向けと言えるでしょう。
3-4.東芝
東芝から出ているエコキュートの特徴は、保証期間が長いところです。基本的に、エコキュートの多くは保証期間が3年程度となっています。しかし、東芝の場合は5年保証となっているため、長く安心して使っていけるのです。
3-5.ダイキン
ダイキンから出ているエコキュートの特徴は、とにかく省エネ性が高いことにあります。たとえば、誰もお風呂に入っていないときはなるべく追い焚きしないようにしてくれたり、お湯が出しっぱなしになってないかチェックしてくれたりするのです。とにかく省エネで光熱費を減らしていきたいという人にはおすすめのメーカーと言えるでしょう。
3-6.コロナ
エコキュートを初めて発売した電機メーカーこそ、このコロナです。そのため、どのメーカーにも劣らない歴史と実績を持っています。省エネにこだわっている他、デザインにもこだわりがあるため、デザインにもこだわりたい人にはおすすめのメーカーと言えるでしょう。
まとめ
エコキュートの仕組みや種類など、基礎知識についてご紹介してきました。それでは、今回ご紹介してきたことをおさらいしてみましょう。
- エコキュートの仕組み
- エコキュートの種類
- メーカー別の比較について
以上のことを意識しておけば、いざエコキュートを設置するとなったとき、迷わず自分に合ったものを選びやすくなるでしょう。省エネ機能が搭載されていたり、自動でお風呂をわかしてくれたり…と、エコキュートはとにかく便利なものです。手間を省いたり光熱費を削減したりするためにも、ぜひエコキュートの設置を考えてみてください。