シャワーの水圧が弱くなる原因は? 水圧を復活させる方法を解説!
2015/09/14
2019/08/20
シャワーを勢いよく浴びるのは心地がよいものです。毎朝熱いシャワーを浴びて目を覚ましている、という方も多いでしょう。しかし、「引っ越したらシャワーの水圧が弱くなった」「だんだんとシャワーの水圧が弱くなっている」と悩んでいる方も少なくありません。
そこで今回は、シャワーの水圧を上げる方法や水圧が弱くなる原因をご紹介します。水圧が弱くなると「故障かな」と思いがちですが、自分で直せるケースもあるのです。シャワーの水圧を強くしたいという方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
1.なぜ、シャワーの水圧が弱くなるのか?
まず始めに、シャワーの水圧が弱くなる原因をご紹介します。シャワーの故障意外に何があるのでしょうか?
1-1.シャワーヘッドの目詰まりやホースの劣化
家中の水道に全く異常がいないのにシャワーだけ水圧が弱くなってしまったという場合は、シャワーヘッドの目詰まりやホースの劣化などが考えられます。特に、ホースが二重になっているタイプのものは内側だけが破れた場合、気づきにくいでしょう。ホースやシャワーヘッドは自分で交換も可能です。ホームセンターなどで道具をそろえて自分で交換してみましょう。
ただし、賃貸物件の場合は管理会社や大家さんにまずは連絡してください。わざと壊したものでなければ、無償で交換してもらえることが多いです。
1-2.元栓が中途半端にしまっている
今までは、なんともなかったのに急に家中の水圧が弱くなったという場合は、水道の元栓を確認してみましょう。水道の元栓が中途半端にしまっている場合は、水圧もそれだけ弱くなります。水道の元栓は水道メーターの近くにある場合がほとんどなので、場所が分からない場合は水道メーターの近くを確認してみましょう。
水道の元栓をしめることはめったにありませんが、引っ越してきたばかりのときや水道の工事や検査があった場合はしめることもあります。一度元栓をしめて、再度開けてみましょう。これで水圧が戻れば原因は元栓にあったということです。
1-3.給湯器が合っていない
水のときは問題ないのにお湯にしたとたんに水圧が弱くなるという場合は、給湯器の号数が使うお湯の量と合っていない可能性があります。給湯器には号数があり、25度のお湯を1分間に出せる量で決められているのです。つまり、24号の場合は25度のお湯を1分間に24リットル出せるということになります。家族が多く、シャワーを使っている時間にほかでもお湯を使う場合は、給湯器の容量が足らずに水圧は弱くなるでしょう。
また、冬はお湯を沸かすのに時間がかかるため、実際の号数より水圧は弱くなります。
ですから、号数が合わない給湯器の場合は交換するのもひとつの手でしょう。
1-4.止水栓がしまっている
止水栓とは、水栓器具(蛇口)付近につけられている水圧をコントロールする栓です。これも中途半端に閉じていると水圧が弱くなることもあります。説明書を読んで止水栓の場所を確認し、全開になっているかどうか確認しましょう。中途半端にしまっている場合は、マイナスドライバーを使って開けます。
また、止水栓の中にはフィルターが入っており、底がゴミなどで目詰まりしていても水圧が弱くなるのです。これも単純な作りなので、素人でも十分掃除できるでしょう。目詰まりがしている場合は、古歯ブラシなどでこすってみてください。
1-5.水道管の劣化
元栓や止水栓が全開になっているにもかかわらず水圧が弱くなりなおかつ水道料金がはね上がった場合は、水道管から水漏れをしている可能性があります。この場合は、水道局から連絡が来ることが多いので、すぐに修理してもらいましょう。水道料金も考慮してもらえます。
2.シャワーの水圧を上げる方法は?
水圧の弱いシャワーは浴びていてもあまり気持ちよくありませんね。そこで、この項ではシャワーの水圧を上げる方法をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
2-1.低水圧用のシャワーヘッドを利用する
止水栓にも元栓にも問題がないのにシャワーの水圧が弱くて不満という場合は、低水圧用のシャワーヘッドを利用しましょう。このシャワーヘッドは別名節水式シャワーヘッドとも言われています。出口を小さくすれば、弱い水圧でも勢いよくお湯が出るでしょう。低水圧用のシャワーヘッドは、通常のシャワーヘッドよりも穴が小さくなっているのです。ですから、水圧が弱くても勢いがつきます。
ただし、低水圧用のシャワーヘッドはお湯の出る範囲が狭いです。ですから、一度に洗える範囲が狭くなるでしょう。
2-2.給湯器を交換する
家族が増えて一度にお湯を使う機会が増えたという場合は、給湯器を交換するのもひとつの方法です。特に、子どもが生まれたりした場合はお湯を使う機会も増えるでしょう。
また、家族に要介護者が出た場合も使うお湯の量が増える場合もあります。小さい給湯器の方がガス代はかかりません。しかし、一度に使えるお湯の量が少なければとても不便です。
賃貸物件を経営している大家の方も、給湯器が小さければ「水圧が弱い」という苦情が来るかもしれません。放置しておけば入居率にも影響が出てきます。ですから、思いきって交換した方が入居者も満足するでしょう。
給湯器を交換する際は、以前の号数をよく確認して不満があるようならば大きめの号数を買ってください。さらに、冬場は号数よりもお湯が出る量が少なくなることを忘れてはいけません。
特に、北国は1年の半分が冬のように寒い地域もあります。そのような土地に住む場合は大きめの号数の給湯器を買っておきましょう。
2-3.エコキュートにしたら水圧が弱くなったという場合は?
エコキュートは減圧弁を利用してお湯を出します。ですから、どうしてもお湯の出る勢いが弱くなることがあるのです。低水圧用のシャワーを使ってもまだ水圧が弱いという場合は、エコキュートの温度を上げましょう。そして、混合カランで水と混ぜて使えば水圧は強くなります。
ただし、この方法を使うとお湯が出る蛇口からは高温のお湯が出るようになるのです。
ですから、取り扱いに十分注意してください。小さい子どもや高齢者がいるご家庭は、特に気をつけましょう。カランの操作は、必ず大人がやるように心がけてください。
おわりに
今回はシャワーの水圧が弱くなる原因と水圧を上げる方法をご紹介しました。
まとめると
- 止水栓や元栓が中途半端にしまっていても、水圧が弱くなる。
- 給湯器が小さくても水圧が弱くなる。
- 水圧が弱くなり水道料金がはね上がっている場合は、水道管が破損している可能性が高い。
- 低水圧用のシャワーヘッドを使ったり給湯器を替えたりすれば水圧が上がる。
ということです。シャワーの水圧は地味にイライラする問題でしょう。また、築年数が古い物件の場合は水道管自体が細く、水圧が弱い場合もあります。さらに、新築なのに水圧が弱いという場合はお風呂の位置が関係しているかもしれません。浴室が2階、3階にある場合はそこまでお湯を押し上げる必要があるため、どうしても水圧が弱くなるのです。エコキュートを使ってお湯を沸かし、2世帯住宅で浴室が3階にあるという場合は要注意。建てる前に業者によく確認してもらってください。シャワーヘッドを取り換えるときは念のために止水栓をしめて行いましょう。
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