温泉好き必見!内風呂とは?人気旅館の内湯や楽しみ方も紹介!
2020/03/26
2023/03/22
「内風呂」と聞いて、どのようなイメージがありますか? 実は、内風呂と内湯は別物なのをご存知ですか?
今回の記事では、内風呂と内湯の違いについて解説します。屋内にある風呂の特徴やメリットも紹介しますので、屋内で温泉気分を味わいたい方は必見です。
内風呂と内湯を混同している方も多いため、今回の記事で違いをしっかりと理解して、より充実した温泉旅行を楽しんでください。
この記事を読むことで、内風呂の楽しみ方が分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。
1.内風呂とは?
まずは、内風呂が一体どのようなものなのか基本情報をチェックしておきましょう。
1-1.建物の内に設けてあるお風呂
内風呂とは、建物の内に設けてあるお風呂のことを指します。個人の家にあるお風呂は内湯とも呼ばれており、外風呂との対義語として使われるケースが多いでしょう。また、内風呂は内湯や大湯とは違って最近作られた新しい言葉です。高度成長期以降、日本の温泉地では大浴場の製造が盛んに行われていました。
そして、平成のバブル期を迎えて、さらに温泉施設はグレードアップしていきます。ほとんどの旅館では屋外に露天風呂が作られましたが、その屋外にある露天風呂に対して屋内にあるお風呂が内風呂です。
1-2.プライベート空間で温泉が楽しめる内風呂
温泉の中でも人気が高い露天風呂ですが、最近では内風呂が人気を博しています。内風呂の最大の魅力は、プライベート空間で温泉が楽しめることでしょう。旅館の多くにある露天風呂は開放感があり、自然が楽しめるのが大きな魅力です。
ただし、ほとんどの宿では、ほかのお客と一緒に使用することになります。けれども、内風呂は個室についているケースが多いため、家族や恋人などプライベートで楽しむことができるというわけです。後ほど、【3.内風呂の楽しみ方を解説!】で詳しく説明するのでぜひチェックしてください。
2.内風呂と内湯の違いは?
では、内風呂と内湯の主な違いをチェックしておきましょう。
2-1.大湯(共同場)と内湯
温泉が湧き出る場所に、大湯と呼ばれる湯小屋を建てたのが温泉宿の始まりだといわれています。大湯は多くの人々が温泉を気軽に楽しめる場所として使用されていたのです。旅館はあくまでも宿泊をする場所で食事を楽しむ場所でした。
そのため、お客は手ぬぐいを持って大湯へ湯をもらいに出かけていたというわけです。この大湯と対義語にあるのが内湯となります。最初は、大湯で温泉を楽しんでいましたが、財力のある旅館は温泉を引いて館内に浴室を設けました。これが内湯です。
2-2.内湯は旅館の中にあるお風呂
前述したように、内湯は旅館の中にあるお風呂のことで歴史的背景が大きく関係しています。今では、多くの温泉地は技術の発達と観光客の増加から宿でもお風呂を持つようになっており、外湯よりも内湯が一般的です。
けれども、外湯が残る温泉地もたくさんあります。内湯は宿ごとに楽しめるお風呂とすれば、外湯は歴史的に価値のある建築物を楽しむお風呂といえるでしょう。温泉地では内湯だけでなく、外湯を楽しむのも見どころの1つです。
2-3.内風呂は部屋の中にあるお風呂
内湯と内風呂の大きな違いは、お風呂がある場所です。内湯は館内にあるお風呂のことを指します。一方、内風呂は部屋の中にあるお風呂のことを指すケースがほとんどです。館内にあるお風呂をまとめて内湯と呼んでいるところもあります。
内風呂は建物の内に設けてあるお風呂と併せて、個人の家にあるお風呂という意味も持っているのです。よく旅行サイトでは「内風呂つき和室」という言葉を目にしますが、個室の中に露天風呂があったり、温泉が楽しめるお風呂が備えつけられたりしています。個室で温泉を楽しみたい方は内風呂がおすすめです。
3.内風呂の楽しみ方を解説!
それでは、内風呂の楽しい方をいくつか紹介しましょう。
3-1.家族や恋人と一緒にお風呂に入ることができる
内風呂の最大の魅力は、プライベート空間でお風呂が楽しめることです。一般家庭よりも大きめのお風呂だったり、絶景が見える露天風呂がついたりしているので、普段とは違うシチュエーションでお風呂に入ることができるでしょう。
家族全員で温泉を楽しむことができれば、大好きな人とロマンチックなムードに浸ることもできます。ほかの人の視線を気にせず、自分たちの時間が堪能できるのは内風呂の大きな魅力です。
3-2.自分のタイミングで温泉に入れる
多くの人が使用する大浴場では、人の動きや時間などを気にして動かなければなりません。しかし、内風呂なら自分の部屋にお風呂がついているので、自分の好きなタイミングで温泉につかることができます。
温泉に入って少し部屋で休んで、再び温泉に入ることもできるでしょう。マイペースに体を整えることができるのは、ストレスなく、高齢者や子どもにとっても負担がかかりません。また、なかなか自由に移動できない高齢者や体が不自由な人でも、内風呂なら気軽に楽しめるので安心です。
3-3.小さい子どもでも安心して入れる
「小さい子どもがいるから温泉は無理……」と諦めている方は多いでしょう。けれども、内風呂なら、ほかの人の行動や視線を機にすることがないので小さい子ども連れの家族でも気軽に内風呂を楽しむことができます。
プライベート空間が確保できるのはもちろん、小さい子どもがいても一緒に入ることができるのは大きなメリットです。また、個室から見える絶景が独り占めできるので、内風呂ならではのメリットはたくさんあります。
3-4.自分の裸を他人に見られる心配がない
内風呂の楽しみ方でもあり、大きなメリットといえるのが、気兼ねなく温泉を楽しむことができる点です。大浴場は知らない人たちも利用するので、自分の裸を見られてしまいます。体格に自信がない方や体にヤケドの傷がある方など、諸事情によって人前で裸を見せることができない方でも安心して利用できるでしょう。
また、他人の裸を見ることもないので気兼ねなくリラックスタイムを過ごすことができます。入れ墨やタトゥーを入れている方でも安心して温泉につかることができるでしょう。
4.内風呂が人気の旅館を紹介
では、内風呂が人気の旅館をいくつか紹介します。
4-1.宮城県仙台の秋保温泉「迎賓館 櫻離宮」
宮城県仙台市の有名な温泉地・秋保温泉では、プライベート空間が確保できる迎賓館の櫻離宮が人気です。離れの宿にはすべての部屋に露天風呂と内風呂が備えつけられています。
個室で露天風呂を楽しむこともできれば、内風呂も堪能できるというわけです。離れの宿以外にも、本館のバラエティ豊かなお風呂も利用できます。さまざまなお風呂を自分のタイミングで楽しみたい方にはおすすめの旅館といえるでしょう。
4-2.千葉県木更津の「龍宮城スパ・ホテル三日月 富士見亭」
千葉県の木更津市にあるこちらの旅館では、全客室に反露天風呂がついています。オーシャンビュー&富士山ビューが魅力的で日本人だけでなく外国の方にも人気です。富士山の絶景を眺めながら湯浴(ゆあ)みが楽しめるほか、大浴場も開放感抜群なので内風呂と共に楽しむことができるでしょう。
温泉だけでなく、屋内アトラクションプールやスパ、縁日気分が味わえるお祭りランドもあるので子どもや大人も一緒に楽しむことができます。
4-3.愛媛県松山市の「東道後のそらともり」
複合温浴施設の東道後のそらともりでは、大浴場・露天風呂・岩盤浴・ボディーケアなどが楽しむことができます。全室に反露天風呂とテラスが備えつけられているのでプライベートな空間で温泉につかることも可能です。
快適に過ごせる広々とした空間は、日ごろの疲れを癒やしてくれるでしょう。バリアフリー対応の客室も用意されているので、車イスや体が不自由な方でも安心です。また、フィンランド発のアロマ蒸気サウナなど充実な設備も整っています。
4-4.千葉県の千倉温泉「美味しい温泉 夢みさき」
都内から気軽に行ける千葉県にも、内風呂が楽しめる千倉温泉があります。各客室に露天風呂がついているほか、海が一望できる展望露天風呂や庭園風呂もあるのでさまざまなシチュエーションで温泉につかることができるでしょう。
温泉だけでなく、千葉の美味しい魚介類が堪能できると好評です。また、1年中利用できる温水プールやエステ施設も併設しているので、家族や恋人・友人同士でも楽しむことができるでしょう。
4-5.長野県の別所温泉「かしわや本店」
創業百余年の歴史があるかしわや本店では、内風呂つきの客室で温泉を楽しむことができます。花柳章太郎翁や川口松太郎氏とった文人・墨客も多数訪れている有名な旅館です。
1泊2食つきのプランを予約すると外湯1箇所無料券のプレゼントや色浴衣の無料レンタル、夕食前の利き酒・貸し切り風呂の40分無料サービスなどさまざまな特典が利用できます。温泉露天風呂つきの部屋からゆったりくつろげる空間まで全15室、個性あふれる空間があるので自分好みの部屋でくつろぐことができるでしょう。
5.内風呂に関してよくある質問
内風呂に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.内風呂を楽しむタイミングは?
A.内風呂は室内にいながら温泉を楽しめるのが特徴なので、冬の時期がおすすめです。冬は外の気温が大きく下がるため、「露天風呂に入るのは寒い……」と思っている方に最適といえるでしょう。露天風呂+内風呂がある旅館に宿泊すれば、家族で旅行をしてもどちらとも楽しむことができます。高齢者は内風呂に入り、若い人は露天風呂に入ることができるでしょう。
Q.外湯がある温泉地の特徴は?
A.外湯がある温泉地は古くから湯冶場として栄えていた証拠です。もともと、昔の人たちは外湯から温泉を楽しむようになったので、歴史のある温泉地といえるでしょう。古くからの温泉を楽しみたい・歴史のある雰囲気を味わいたいという方は外湯がある温泉地がおすすめです。外湯がある温泉地としては、草津温泉(群馬)・渋温泉(長野)・城崎温泉(兵庫)・別府温泉郷(大分)などがあります。
Q.内風呂を楽しむ際の注意点は?
A.タオルをつけて入ってはいけない・入浴剤を入れてはいけないなど、旅館によってルールがあります。内風呂を堪能するために、必ずルールを確認しておかなければなりません。分からないことや疑問点などがあれば、予約前に確認することをおすすめします。後でトラブルにならないためにも事前の確認が必要です。
Q.赤ちゃんを入れても大丈夫か?
A.赤ちゃんを温泉に入れることはできますが、いろいろと気をつけなければならないことがあります。赤ちゃんは成人の肌よりもデリケートになっているため、刺激の強い温泉は避けたほうがいいでしょう。また、ベビーバスやバスチェアがあるかもチェックしておきたいポイントです。自分でしっかり立てない子どもなども、ベビーバスやバスチェアがあれば安心して温泉に入れることができます。
Q.貸し切り温泉とは?
A.名前のとおり、温泉を貸し切ることができるお風呂のことです。時間制で露天風呂やヒノキ風呂を独占して利用できるケースがほとんどですが、客室自体に露天風呂や内風呂がついているケースも貸し切り温泉ということがあります。関東では貸し切り風呂とも呼ばれていますが、西日本では家族風呂という表現をすることもあるため、地域によって呼び方が異なるでしょう。内風呂つきの客室を予約する際は、どのような客室なのか具体的な内容をチェックしておく必要があります。
まとめ
内湯と内風呂の違いや、それぞれの特徴や楽しみ方についてご紹介しました。
当ブログには、本記事以外にもお風呂に関する役立つ情報がたくさん掲載されています。例えば、お風呂の入り方や湯船のお手入れ方法、お風呂の効能や温泉の種類など、様々な情報を紹介しています。
また、おすすめの入浴グッズや、入浴にまつわる豆知識なども掲載しています。ぜひ他の記事もチェックして、より充実したお風呂タイムを過ごしてください。